名誉記者団

2021.09.20

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秋夕に食べる韓国のソンピョン(松餅)=Iclickart 上記の写真は著作権法によって保護されています。無断転載、転用、複製などの二次利用を固く禁じます。


[大阪=中永裕紀子(日本)]


暑さの中にも、赤とんぼや虫の声に秋の気配を感じさせる毎日。
今日は、まもなく迎える韓国の秋夕(チュソク)に食べられる行事食「ソンピョン(松餅)」についてお話したいと思います。


韓国では旧暦の8月15日(今年は9月21日)、「秋夕(チュソク)」といい、家族や親せきが集まり、ご先祖様の供養やお墓参りしたり、秋の豊穣を感謝したりする、日本のお盆のような行事があります。


秋夕に食べられる代表的な食べ物が、ソンピョン(松餅)です。ソンピョンは、韓国のトック(餅)の一種で、うるち米の粉を水で練ったものに、ごま、小豆、栗などと砂糖をまぜたものを包み、松葉をしいた蒸し器で蒸したものをいいます。地域によって、入れる具の内容や厚さ、形、色などが異なります。 


日本の旧暦の8月15日は「中秋の名月」。家で月見団子や里芋の煮物、おむすびや梨や栗などの果物やお酒をお供えして、秋の実りに感謝します。


日本の月見団子は、中秋の名月(お月見)の時にしか、作られたり、売られていませんが、韓国のソンピョンは年中、売られています。それ位、韓国で愛され、よく食べられているソンピョンを今回作ってみました。


<材料>             9個分
米粉       200g
お湯       170g
塩、       ひとつまみ
*よもぎ     2g
*紅麹粉     2g
すりごま、砂糖  各大さじ2
ごま油      適宜


<作り方>

① ボールに米粉を入れ、お湯を加えて混ぜる。
(耳たぶくらいの固さになるように水加減を調整する。)


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=中永裕紀子撮影


② 生地を3等分にし、白(そのまま)、赤(紅麹)、緑(よもぎ+水)を加えて、色が均一になるまでもみこむ。それから乾燥しないように、それぞれビニール袋にいれておく。それぞれ3等分に分けて、丸める。

       =中永裕紀子撮影


③ 丸めたものを薄く円形に伸ばし、ごま、砂糖(少々)をのせて、半分におり、半月型にする。蒸し器にのせて、15分ほど蒸す。

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      =中永裕紀子撮影


④ 出来立てのソンピョンに、ごま油を塗って仕上げる。

       =中永裕紀子撮影


出来立てのソンピョンを一口、頂くと、もんわり塩味でちもちの生地に、ごまやあずきが優しい甘さで、とてもおいしいです。 最近はお花の形や果物の形をしたソンピョンも、売られています。 韓国の秋夕の雰囲気を楽しみながら、美味しくて形も自由自在に作れる「ソンピョン」。 チャレンジしてみてはいかがでしょうか。


*この記事は、日本のコリアネット名誉記者団が書きました。彼らは、韓国に対して愛情を持って世界の人々に韓国の情報を発信しています。 


eykim86@korea.kr