福順都家のマッコリ=宅間敬子撮影
[名古屋=宅間敬子(日本)]
7月最後の土曜日、ちょっと足を伸ばして、マッコリの蔵元にお邪魔してきました!と言っても、このコロナ禍…実際には韓国観光公社とJALPAKが主催する「JALPAKオンラインツアー」へ参加しました。
(* JALPAKとはJALグループの旅行会社の名称、及び同社が実施しているパッケージツアーのブランド名です。)
まずはJALに乗って韓国へ行き、ソウル路からソウル駅を眺めた後、醸造所見学をして最後はマッコリに合う料理の紹介とマッコリで乾杯という行程でした。 (久しぶりに飛行機の映像を見てウルッときたのは内緒です…)
その醸造所は水と空気のおいしい蔚山市(ウルサンシ)蔚州郡(ウルジュグン)彦陽(オニャン)にあります。その年に合鴨製法で生産された韓国産の新米を使い、真心を込め手づくりで作るマッコリ。その味が認められ国内外の公式行事での乾杯酒に選ばれたほか、国際的な酒類品評会で受賞しています。
マッコリの好きな方、韓国に詳しい方なら、どの醸造所なのかお分かりではないでしょうか。そう、シャンパンマッコリ、スパークリングマッコリで有名な福順都家(ボクスンドガ)です。
マッコリを作る過程=福順都家公式ホームページ
福順都家は伝統的な醸造方法を守り、全ての工程を手作業で行っています。商品名の「ソンマッコリ」の「ソン」は、韓国語で「手」、手づくりマッコリという意味です。写真はマッコリ作業の一部ですが、このように直接手作業をしてマッコリの生産をしています。
発酵室を埋める発酵の音は自然からの恵みであり 福順都家マッコリの声でもある=福順都家公式インスタグラム
福順都家の「福順(ボクスン)」は、創業者の朴福順(パク・ボクスン)さんを意味する。「都家(ドガ)」は、このマッコリで都市と農家を繋ぎながら色々交流ができて欲しいという願いから都・家の漢字を使っているそうです。
発酵室に置いてある甕=福順都家公式インスタグラム
ツアーでは発酵室にも案内していただきました。発酵室には甕(ハンアリ)が置いてありました。お酒は季節・温度・湿度の変化に敏感ですが、甕ならその変化が最小限に抑えられること、そして発酵食品をつくるのにとても適しているため、ステンレスタンクではなく甕を使用しているとのこと。なお、発酵期間は季節によって異なり、夏は25日ほど、冬は30日ほどかかるそうですよ。
醸造元でしか見られない発酵室や、普段聞けないお話を伺うことができてとても楽しかったです。
商品説明をスキャン
ソンマッコリについて知ったあとは、お待ちかねの乾杯タイムです。このマッコリは開ける時に注意が必要です。参加者のみなさんも気を付けて開けていたのですが、吹きこぼれた方もちらほら。絶対吹きこぼさないぞ!と気合を入れた私も、少し吹きこぼし、テーブルに呑まれてしまいました。
手間も時間もかかる福順都家のソンマッコリ。醸造元でのお話を聞いた後にいただいたマッコリは、いつにも増しておいしく感じたような気がします。最初はマッコリ好きの方から聞き知り、飲んでファンになりましたが、作り手の話を聞き、ますます福順都家のマッコリが好きになりました。韓国旅行ができるようになったら、必ず現地へ伺いたいと思えるツアーでした。
*福順都家公式ウェブサイト(
http://www.boksoonjapan.com/text#text1)ではマッコリができるまでの工程などが動画で見られます。映像も音も素敵なのでぜひご覧ください。目にも耳にも心地よい動画です。
*この記事は、日本のコリアネット名誉記者団が書きました。彼らは、韓国に対して愛情を持って世界の人々に韓国の情報を発信しています。
km137426@korea.kr