サムスンの李健熙会長の死去を報じた米ワシントン・ポスト紙
[イ・ハナ、キム・ウニョン]
韓国最大の財閥「サムスングループ」会長であり、傘下のサムスン電子を半導体や携帯電話などで世界大手に育てた李健熙(イ・ゴンヒ、78歳)氏が25日、死去した。全世界のメディアが一斉に報道した。
米国のAP通信は、故・李氏について「小企業を世界的な巨大企業に育てた人物」とし、業績として「最大の半導体企業に成長させたリーダーシップ」を挙げた。160億ドル以上の財産を残していると報道。
フランスのAFP通信は「サムスンの売り上げが韓国の国内総生産(GDP)の約20%に相当する」とし、故・李氏のリーダーシップに注目した。
サムスンの李健熙会長の死去を報じた米ニューヨーク・タイムズ紙
米国のニューヨーク・タイムズ紙は、サムスン電子について「韓国経済の土台」とし、「研究開発に大きく投資している」と紹介した。故・李氏については「偉大な思想家(big thinker)として、マクロ戦略の方向を提示した」と報道。
日本の読売新聞も「積極的な投資と海外進出で、サムスンを世界有数のIT企業に成長させた」と紹介した。また、「長男の李在鎔(イ・ジェヨン)副会長が事実上のトップとしてかじ取りをしているため、サムスンの経営に直ちに大きな影響はない」と報じた。
サムスンの李健熙会長を追悼する国際オリンピック委員会(IOC)
国際オリンピック委員会(IOC)は、1996年から2017年まで委員として活動してきた、故・李氏を追悼する声明を出した。
トーマス・バッハ会長は、声明で、サムスングループついて「IOCの最高スポンサーとして、オリンピックを後押しした」とし、「スポーツや文化を連携し発展させ、オリンピックの成功に大きく貢献した」と述べた。
また、「故・李氏が残したオリンピックの遺産は永遠に維持される」とし、IOC本部にあるオリンピック旗を掲げ、追悼するという考えを示した。
故・李氏は、早稲田大商学部を卒業後、米ジョージ・ワシントン大経営大学院を修了。1987年にグループの会長職を引き継いだ。2014年に心筋梗塞(こうそく)で入院してから経営の一線から退いていた。
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