6月30日に開かれた世宗創造経済革新センターの発足式で、出席者らが「スマート・ファーム」を体験している
畑で農作業をしていた農家がスマートフォンでビニールハウスの温度・湿度を調節し、水をまく。
スマートフォンのアプリで農作物を遠隔栽培するだけでなく、販売・管理もする。
このように、農業と科学技術が融合した「スマート農業」技術の開発拠点となるセジョン(世宗)創造経済革新センターが6月30日、世宗市チョチウォン(鳥到院)邑にオープンした。
同センターは、韓国で14番目の創造経済革新センターだ。SKグループの支援を受け、世宗市鳥到院邑の旧教育庁舎跡地(延べ面積820平方メートル)に建設された。
同センターでは現在、約100軒のトマト農家を対象に、「スマート・ファーム(smart farm)」の試験事業が行われている。「スマート・ファーム」とは、モノのインターネット(Internet of Things)を活用し、ビニールハウスや田畑に設置された温度・湿度センター、監視カメラ、無線インターネット装備によって栽培施設を遠隔管理するシステムだ。同センターは「スマートファーム」試験農家を対象に、生産地域や価格などをスマートフォンで確認できるシステムを年内に開発するとともに、試験運営地をさらに拡大する計画だ。また、近隣地域の農家300軒が生産した農産物約160種をインターネットで販売するオンライン・ショッピングモールと直配システムも構築する予定だ。
ファン・ギョアン首相は同日、「世宗革新センターを活用し、世宗市をスマート農業のメッカにする」と強調した。そして、「農業分野でも創造経済を実現することで新たな価値とチャンスを生み出し、“人が集まってくる農村”にしたい。世宗革新センターで農業ベンチャー従事者らの成功神話をつくりたい」と述べた。
30日に開かれた世宗創造経済革新センターの発足式で、ファン首相は世宗市をスマート農業のメッカにすると強調した
世宗創造経済革新センターで出席者らが無人ロボット除草機を観察している
コリアネット ユン・ソジョン記者
写真提供:文化体育観光省
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