海外在住の独立有功者の子孫らに韓国籍が付与された。
政府クァチョン(果川)庁舎で12日、外国籍の独立有功者の子孫30人に韓国籍を付与する国籍証書授与式が開かれた。
これは、韓国独立70周年を記念し、祖国のために自らを犠牲にした独立有功者らの崇高な精神を称え、その子孫らを韓国民として受け入れようというものだ。
12日に政府総合庁舎で開かれた独立有功者の子孫に韓国籍を付与する国籍証書授与式の様子
同日の授与式には、志士イ・ウィジョンさん、将軍キム・ギョンチョンさん、初代法務相のイ・インさん、ウィリアム・リントンさんら独立有功者の子孫30人が出席した。
イ・ウィジョンさんは、日本帝国の不当な侵奪を国際社会に訴えようとコジョン(高宗)が1907年に派遣したハーグ特使3人の中の1人で、世界平和会議に提出する文書を翻訳した。また、各国の新聞記者団が集まった国際協会に出席し、乙巳条約の不当さと日本の侵略の実態を暴露・糾弾すべく「韓国のための訴え(a plea for Korea)」という演題で演説した。
キム・ギョンチョンさんは、1919年に満州に亡命した後、新興武官学校で教官を務め、武装独立運動を展開した。
初代法務相のイ・インさんは、多くの独立闘士を無料で弁護し、1942年に朝鮮語学会事件で逮捕された。独立後は検察総長や法務相などを歴任した。
ウィリアム・リントンさんは、1912年に宣教師として入国し、1919年に韓国旗や独立宣言書などの制作で3.1独立運動を支援、独立運動の状況を海外の新聞に寄稿した。1936年に神社参拝を拒否し、強制送還させられる。
キム・ヒョヌン法務相が国籍証書授与式に出席した独立有功者の子孫らと握手を交わしている
法務省は、2006年から独立有功者の子孫に特別帰化を認め、これまで932人に韓国籍を付与した。
政府果川庁舎で開かれた国籍証書授与式に出席した独立有功者の子孫ら
コリアネット イム・ジェオン記者
写真提供:法務省
jun2@korea.kr