パク大統領が国連開発サミットに合わせて開かれたセマウル運動高官特別行事で開会の挨拶を述べている
パク大統領は9月26日(土)午後、外交部が国連開発サミットに合わせて、国連開発計画(UNDP)および経済協力開発機構(OECD)とニューヨークの国連本部で共同開催した「セマウル運動高官特別行事」に出席した。
パク大統領は、この席で、インセンティブと競争、住民参加、国家指導者のリーダーシップなどセマウル運動の成功要因を紹介し、韓国のセマウル運動を21世紀の新たな農村開発戦略として発展させ、国際社会の「2030持続可能開発議題」の履行に貢献するという韓国政府の強い意志を表明した。
国連開発サミットに合わせて開かれたセマウル運動高官特別行事に参加した各国の指導者と国際機関の関係者は、新しい農村開発パラダイムとしてのセマウル運動の価値を高く評価した
パク大統領は、開会の挨拶で、セマウル運動の成功要因として▲インセンティブと競争▲信頼に基づく国家指導者のリーダーシップ▲自主的・積極的な国民参加の3つをあげた。
パク大統領は、「セマウル運動の開始初年度に、政府は全国の3万3000余りの村に同じ量のセメントを提供し、‘やりたいことをやってみなさい。ただし、村の共同事業にのみ使うこと’との条件を付けた。政府から与えられたセメントに、自分たちが保有する労働力と資本、土地を加え、共同事業を行った村もあれば、もらったセメントでこれといった成果を出すことができなかった村もあった」と述べた。
パク大統領は、そのうえで、「政府は、その翌年には、成果を出している1万6600の村に絞って支援を提供した。長い間続いた貧困で無気力だった農家の人たちが、より多くの支援を得るために競争し、団結し始めた。それが、農村の近代化の大きな波を起こすことになった」と付け加えた。
パク大統領は、「「やればできる」という信念が現実化するのをみて、国民は、自らが変化の主体となった。政府は、体系的なプログラムをもとにセマウル運動の指導者を養成し、彼らは変化の触媒となった。そして、住民の自主的参加につながった」と語った。
そのうえで、「私は、セマウル運動が各国の特殊性と時代の変化に見合ったグローバル農村開発戦略と国家発展戦略として定着することを期待する。また、セマウル運動に基づく新しい開発パラダイムが、世界の貧困撲滅と持続可能な発展に貢献することを願う。大韓民国は、その実現に向けて、他の発展途上国はもちろんのこと、国連、OECD、世界銀行をはじめとする国際機関と協力する準備ができている」と強調した。
コリアネット ユン・ソジョン記者
写真:国連ウェブTV画像キャプチャ
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