韓中自由貿易協定が20日に公式発効する。
韓中FTAの発効に伴い、品目数ベースで韓国側は92.2%、中国側は90.7%について、20年以内に関税が撤廃される。これにより、中国に輸出される年間87億ドル相当の韓国製品に対する関税が撤廃され、10年以内に、458億ドル相当の中国向け輸出品の関税が撤廃される。

韓国と中国が9日、北京で韓中FTAの発効を公式確定する外交文書を交換している。韓中FTAは20日に発効する。写真の左は金章洙(キム・ジャンス)駐中韓国大使、右は王受文・中国商務部部長助理
産業通商資源省は、今後10年間、実質国内総生産(GDP)の0.96%追加成長、消費者厚生の約146億ドルの改善、そして5万3000人あまりの雇用創出などを予想している。
産業資源省の関係者は、「法律、エンジニアリング、環境、エンターテインメントなど、中国の有望サービス市場への進出が拡大し、非関税障壁の解決に向けた両国間の協議も加速化するものと期待している。韓中FTAの活用に向けた先進グローバル企業と中国企業による韓国への投資が拡大し、良質の雇用創出が促進されると予想している」と述べた。
韓国とニュージーランドとのFTAも同日発効する。この5年間、両国の貿易規模は毎年平均10.4%ずつ増加し、昨年は3兆3000億ウォンに達した。両国のFTAの発効により、来年1月1日から2回目の関税削減が行われ、両国間の貿易が一層増加するものと期待される。
ニュージーランド貿易経済促進庁(NZTE)によると、韓国に輸出するニュージーランド企業が支払わなければならなかった高い関税が、品目に応じて、15年かけて徐々に撤廃される。特に、ニュージーランド産の鹿の角、キウイ、ワイン、かぼちゃなど、韓国で人気の高い品目の関税が、FTA発効とともに完全に撤廃または大幅に引き下げられる。韓国の消費者も、ニュージーランドの農畜産製品、水産製品を手ごろな値段で購入できるようになり、タイヤや自動車部品などの品目で、関税撤廃のメリットを享受できる。

金海鎔(キム・ヘヨン)駐ニュージーランド韓国大使とマーティン・ハービー ニュージーランド外交通商省FTA局長が、「韓・ニュージーランドFTA外交公文」を交換後、握手を交わしている
コリアネット ソン・ジエ記者
写真提供:聯合ニュース、在ニュージーランド韓国大使館
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