政策

2016.09.02

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コロンビア交通部の関係者らが今年6月、釜山交通情報サービスセンターを訪問し記念撮影をしている





コロンビア最大の麻薬密売組織のリーダーで、コロンビアと米国で「史上最も強悪非情な麻薬王」と呼ばれたパブロ・エスコバル(Pablo Escobar)が寄付金を出し学校と公共施設を立てた彼の故郷、メデジン市。

コロンビアの第2の都市でありエスコバルの故郷として知られるメデジン(Medellin)市が韓国型高度道路交通システム(Intelligent Transport System)の導入による跳躍を試みる。

メデジン市の市議会議長や交通局長など政策決定者4人が国土交通部の「メデジンITS研修」に参加するため8月29日から9月2日まで韓国を訪問した。今回の訪問は今年3月に始まった国土交通部の「メデジン市ITS基本計画策定事業」の一環として行われたもの。メデジン市は深刻な渋滞問題を抱えており、その解決策として韓国型ITSを導入しようと国土交通部と協力を続けている。

訪問期間中、訪問団は公共交通を始めとする韓国型交通システムを体験し、協調型高度道路交通システム(Cooperative ITS、C-ITS)技術などの実演現場を見学した。さらに、メデジン市の交通問題解決に向けITSを活用したシステム構築及び運営方法など韓国の交通管理戦略についても共有された。

メデジン市は昨年に続き今年も交通政策の実務者を韓国に派遣しITS技術と知識を共有した。昨年コロンビアの首都ボゴタ市(Bogota)でLG CNSの交通カードシステムが導入されて以来、メデジン市だけでなくバランキージャ(Barranquilla)などコロンビアの様々な都市で韓国型ITSの導入が進められている。

韓国国土交通部は「今回の訪問を通じて示されたメデジン市政策決定者らの要望を反映し、メデジン市ITS基本計画を策定する。この基本計画に基づき、今後韓国企業とコロンビア間で協力することが増えるだろう」と予想した。

コリアネット チャン・ヨジョン記者
写真:国土交通部
翻訳:キム・ドンヒ
icchang@korea.kr