20日、第2回世界ハングル作家大会に参加した作家らが開会式で記念撮影を行っている
ハングルとハングル文学について話し合う「世界ハングル作家大会」が20日から23日まで慶州(キョンジュ)ファベッコンベンションセンターで開催されている。
今年で2回目を迎える今大会のテーマは「ハングル文学、世界に羽ばたく」。ロシアの高麗人作家のアナトリー・キム、中国作家の叶兆言、コロンビアの作家兼翻訳家のアンドレス・フェリペ・ソラーノなど18カ国から参加した84人がスピーチを行う。作家の金洪信(キム・ホンシン)、詩人の申庚林(シン・ギョンリム)、柳岸津(ユ・アンジン)、都鍾煥(ト・ジョンファン)など韓国の文筆家約400名とハングル学者、海外の翻訳家、文学評論家らも参加する。
作家のアナトリー・キムはトルストイ文学賞の受賞経歴をもつ。『父の森』『ケンタウロスの町』『
鶯の鳴き声』など彼の作品は24カ国語に翻訳・出版された。叶兆言は余華、蘇童、そしてノーベル文学賞を受賞した莫言などとともに1980年代以降の中国文学を代表する小説家として知られる。代表作に『末裔』『トイレについて』などがある。アンドレス・フェリペ・ソラーノはコロンビア出身の作家で韓国文学翻訳アカデミーの教授も努めている。
第2回世界ハングル作家大会の主な参加者たち。(左から)アナトリー・キム、叶兆言、アンドレス・フェリペ・ソラーノ
20日、文化体育観光部の趙允旋長官が世界ハングル作家大会の開会式で朴槿恵大統領の祝辞を代読している
文化体育観光部の趙允旋(チョ・ユンソン)長官は、20日の開会式で「歴史の中で荒波と苦難の時期が訪れるたび、その痛みと希望が美しい文学に昇華され、国民に新たな力と勇気を与えてきた」と朴槿恵(パク・クネ)大統領のお祝いのメッセージを伝えた。
趙長官は「文学が国民の心をより豊かで幸せなものにし、さらには地球村とコミュニケーションする大切な架け橋となるよう文学人の皆様のお力添えをお願いしたい」と話した。
国際ペンクラブ韓国センターのイ・サンムン理事長が開会の挨拶を述べている
国際ペンクラブ(International P.E.N.)韓国センターのイ・サンムン理事長は「海外同胞の文筆家たちは、母国を離れ苦しい歳月を送りながらも母国語を大切にしながらハングル文学不毛の地にハングル文学を芽生えさせ培ってきた。彼らと共に韓国文学の進むべき道を模索していきたい」と述べた。
21日、「未来を切り開く夢、言語と文学」のテーマで開かれた講演会では詩人の愼達子(シン・タルジャ)、作家のアナトリー・キムと叶兆言、日本のハングル専門家兼東京外国語大学教授の野間秀樹(のま・ひでき)などが発表者として参加した。「母国語の地域性と世界性」をテーマにした講演やハングル文学フェスティバル、詩朗読の夜など付帯イベントも東国(トングク)大学100週年記念館と慶州芸術の殿堂で楽しめる。
コリアネット ユン・ソジョン記者
写真:文化体育観光部、国際ペンクラブ韓国センター
翻訳:イ・スミン
arete@korea.kr