北朝鮮に拘束されていた米国人3人が解放された。写真はポンペオ米国務長官=米国の国務部フリッカー
[ソン・ジエ、キム・ウニョン]
米朝首脳会談の準備で北朝鮮の平壌(ピョンヤン)を訪問していた米国のマイク・ポンペオ国務長官は9日、北朝鮮に拘束されていたが、解放された韓国系米国人3人と帰国した。
解放されたのは、牧師のキム・ドンチョル氏、平壌科学技術大学教授のキム・サンドク氏、同大学運営関係者のキム・ハクソン氏の3人。2015年から2017年にかけて北朝鮮に拘束された。
ホワイトハウスは同日、声明を発表し、「金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長による3人の解放について、トランプ米大統領は積極的な友好の表れだと評価した」と明らかにした。
3人の健康状態は良好という。また「米国人は、彼らの帰国を歓迎し、(彼らが)家族に戻れることを期待する」と付け加えた。
ポンペオ長官は、中央情報局(CIA)長官だった3月末~4月初頭に極秘訪朝して北朝鮮の金委員長と会談した以来、2回目。
金委員長からの招待を受けて平壌を訪問したポンペオ長官は、金委員長と米朝首脳会談の日程や場所について話し合った。ツイッターで「金委員長と生産的な議論を行い、進展があった」とし、「トランプ米大統領と北朝鮮の金委員長による首脳会談の成功を祈る」と明らかにした。
青瓦台(大統領府)も北朝鮮の決定を歓迎した。青瓦台の尹永燦(ユン・ヨンチャン)国民疎通首席秘書官は書面で、北朝鮮の決定について「米朝首脳会談が成功裏に行われることに役立つ」とし、「解放された3人が韓国系であることは、意味がある」と明らかにした。
続いて、「27日に開かれた2018南北首脳会談で文在寅(ムン・ジェイン)大統領が金委員長に、北朝鮮に拘束されている韓国人6人を解放するよう要請した」とし、「南北間の和解や韓半島へ平和ムードを拡散させるため、韓国人6人の解放を願っている」と強調した。
ポンペオ米国務長官は北朝鮮に拘束されていた米国人3人の解放に謝意を表し、米朝首脳会談への期待を示した=ポンペオ米国務長官のツイッター
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