国防部の崔賢洙報道官 =4日、ソウル、聯合ニュース
[パク・ヘリ、イ・ギョンミ]
[映像=国防部]
韓国海軍の駆逐艦が火器管制レーダーを海上自衛隊の哨戒機に照射したとする日本側の主張に対し、国防部は4日、反論する映像を公開した。
国防部は、「日本の海上哨戒機の低空脅威飛行と虚偽の主張に対する大韓民国国防部の立場」とのタイトルの映像で、韓国海軍「クァンゲト・デワン」級駆逐艦が日本の哨戒機に向け火器管制レーダーを照射したことはないと発表し、日本に対し、事実の歪曲を直ちに中止するよう求めた。
この映像は、韓日が誤解を払拭するため実務担当者がテレビ会議を行ってから一日で一方的な映像を公開したことへの深い憂慮や遺憾を表明する国防部の崔賢洙(チェ・ヒョンス)報道官の発言から始まる。
続いて去年12月20日の午後3時頃、韓国海軍「クァンゲト・デワン」級駆逐艦が北朝鮮の遭難漁船を救助する場面が登場する。国防部は、「哨戒機が上空150メートル、500メートルまで接近し、駆逐艦の乗務員らが騒音と振動が強く感じられるほど危険だった」とし、「人道主義的救助作戦中の艦艇に対し、非紳士的偵察活動を続け、救助作戦を妨害する深刻な威嚇行為をした」と強調した。
その上で、「相互の偶発的な衝突が発生する可能性があるため、武装した軍用機が他国の軍艦を脅かすような飛行をしてはいけない」と指摘した。
また、日本の防衛省が国際法を遵守したとの主張を裏付けるため掲載したことについても全て反論し、日本が国際法を歪曲していると発表した。
これと共に、もしクァンゲト・デワンがレーダーを稼働していたら日本側は直ちに回避行動をとるべきだったにも関わらず、むしろ韓国艦艇の方に再び接近する常識外の行動をとったことや、雑音がひどく聴取不可能な日本側の通信音を流し、日本側の主張に反論した。
国防部は、日本防衛省が去年12月、「韓国側が火器管制レーダーを照射した証拠」として歪曲された映像を公開したことを受け、「日本が一方的に日本語・英語版の動画を公開し、歪曲された事実が全世界のインターネット社会に伝わったことに伴い、より正確な事実関係を知らせるため映像を公開した」と発表した。この映像は韓国版が国防部のユーチューブに掲載され、英語など各国の言語での翻訳が引き続き提供される予定。
韓国政府が日本政府の主張を公式に反論し、この件に関しては実務協議で事実を確認することを要求したもので、今後日本側の反応が注目される。
国防部が4日に公開した映像のキャプチャー
https://youtu.be/Dzam8qVa-Uchrhr@korea.kr