政策

2019.01.10

記者会見文を発表する文在寅大統領=10日、青瓦台

記者会見文を発表する文在寅大統領=10日、青瓦台



[ユン・ソジョン、イ・ギョンミ]
[写真=青瓦台]

文在寅(ムン・ジェイン)大統領は10日、青瓦台(大統領府)で新年の記者会見を開いて、「共に豊かに暮らす経済」に向けた革新成長や包摂的国家、そして平和を強調した。

テレビやネットなどで生中継されたこの日の記者会見は、午前10時から開始され、文大統領による記者会見文の発表後、国内外メディアからの質問に受け答える形で行われた。予定されていた時間を越えるほど熱気あふれる雰囲気だった。

文大統領は記者会見文の発表で、「『革新的な包摂的国家』を必ず成し遂げる」とし、「国民が実感できるような経済政策の成果をあげることを今年の目標にする」と述べた。

その上で、「『革新』で自動車・造船・石油化学など従来の産業を復興させ、新たな成長エンジンとなる新産業を育成する」と強調した。そのため、データ・人工知能・水素経済の3大の基盤となる経済に1兆5千億ウォンの予算を支援し、そしてスマート工場・スマートシティー・自動運転車・ドローンなど8大先導事業に計3兆6千億ウォンを投資するなど、革新産業を発展させる計画について紹介した。

 
内外メディアから質問を受ける文在寅大統領=10日、青瓦台

内外メディアから質問を受ける文在寅大統領=10日、青瓦台



また、「包摂的成長」や「社会安全網」を強調した。
文大統領は、社会と雇用における安全網を強化するため、勤労貧困層を対象にした勤労奨励金の拡大、基礎年金や障害者年金の引き上げなど基本生活の保障を強化する計画を発表した。

さらに、「韓半島の恒久的な平和」を政府の国政目標として挙げた。
文大統領は、「近いうちに開催される2回目の米朝首脳会談と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長のソウル訪問は、韓半島平和を確固たるものにするもう一つの転機となる」とし、「韓半島非核化を約束し、平和が完全に制度化するまで気を緩めない」と強調した。

今年は3・1独立運動と臨時政府樹立100周年であるだけに、これに関しても文大統領は言及した。「もうすぐ韓半島の恒久的な平和と『共に豊かに暮らす革新的な包摂的国家』が来る」とし、「平和も革新成長も包摂的国家も、我々は成し遂げる」。

文大統領の新年記者会見文の全文(英訳)は、下記リンク先にて確認できる。
http://korea.net/Government/Briefing-Room/Presidential-Speeches/view?articleId=167057&pageIndex=1

arête@korea.kr