政策

2023.07.20

釜山に寄港中の米国の戦略原子力潜水艦「ケンタッキー(SSBNー737)」に乗り込む前に、演説する尹大統領=19日、釜山

釜山に寄港中の米国の戦略原子力潜水艦「ケンタッキー(SSBNー737)」に乗り込む前に、演説する尹大統領=19日、釜山


[パク・ヘリ]
[写真=大韓民国大統領室]

尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は19日午後、釜山(プサン)にある海軍の作戦司令部を訪れ、寄港中の米国の戦略原子力潜水艦(SSBN)「ケンタッキー」を視察した。

米国のSSBNが韓国に寄港したのは、1981年以来、42年ぶり。今年4月に尹大統領と米国のバイデン大統領が合意した「ワシントン宣言」に基づく動きだ。

この日、大統領室の李度運(イ・ドウン)報道官は、書面での記者会見で、「友好国のトップが、米国のSSBNに乗るのは、尹大統領が初めて」とし、「韓米の同盟関係に基づき、『力による平和』を実現しようという尹大統領の意志が反映された」と語った。

尹大統領は乗艦前の演説で、「バイデン大統領と4月に採択した、ワシントン宣言の実質的な移行措置として、核協議グループ(NCG)の初会合を(18日に)行った」とし、「韓米は核兵器と非核兵器を組み合わせた、核作戦の共同企画と実行を議論し、韓半島周辺への米国の戦略資産(兵器)の配置の可視性を高めていくことにした」と説明した。

また、「韓米両国は今後も、NCGやSSBNなど、戦略資産の定期的な展開を通じて、高度化しつつある北朝鮮の核ミサイルの脅威に決然と対応していく」と強調した。

ポール・ラカメラ韓米連合司令官は、歓迎の挨拶で「ケンタッキーは、米国の拡大抑止における重要な戦力」とし、「SSBNが40年ぶりに韓国に寄港したのは、米国が公約を必ず守るということを示している」と語った。

釜山にある海軍の作戦司令部を訪れ、寄港した米国の戦略原子力潜水艦「ケンタッキー(SSBNー737)」に乗りこむ尹大統領夫妻=19日、釜山

釜山にある海軍の作戦司令部を訪れ、寄港した米国の戦略原子力潜水艦「ケンタッキー(SSBNー737)」に乗りこむ尹大統領夫妻=19日、釜山


励ましの言葉を述べた尹大統領は、金建希(キム・ゴンヒ)夫人と共に、ラカメラ司令官の案内で、約30分間ケンタッキーを視察した。

その後、海軍作戦司令部を訪れた尹大統領は、韓米の将兵を励まし、海軍の作戦準備態勢の報告を受けた。

尹大統領は、「各地で国土を防衛し、災害現場で国民の命と財産を守るために汗水を流す韓国の将兵たちと、韓半島の平和と安全のために貢献する在韓米軍将兵に、感謝の気持ちを伝える」と述べ、韓米両国の緊密な協力に基づく、強固な韓米連合防衛態勢の確立を呼びかけた。

また、「平和は、ただ与えられるものではなく、韓米同盟の圧倒的で強い力により、保証されるものだ」と強調した。

hrhr@korea.kr