KASIとNASAなどが共同開発した赤外線宇宙望遠鏡「スピアエックス」が、ヴァンデンバーグ宇宙軍基地で成功的に発射された=米国カリフォルニア州、11日(現地時間)、NASA
[チョン・ミソン]
韓米合作宇宙望遠鏡「スピアエックス」が11日(現地時間)、打ち上げに成功した。
宇宙航空庁は12日、韓国天文研究院(KASI)と米国航空宇宙局(NASA)などが共同開発した赤外線宇宙望遠鏡「スピアエックス」が、11日午後8時10分頃(現地時間)、米カリフォルニア州ヴァンデンバーグ宇宙軍基地での打ち上げに成功したことを明らかにした。
宇宙望遠鏡「スピアエックス」は、スペースエックスのファルコン9(Falcon9)の発射体に搭載されて打ち上げられた。スピアエックスは、発射42分後に発射体から分離され、高度約650キロの太陽同期軌道に到達した。打ち上げから1時間20分後には、NASAの近宇宙ネットワークであるノルウェー・スヴァールバル諸島の地上局センターとの交信に成功した。
目標軌道に到達したスピアエックスは、今後37日間、初期の運営段階を経て、試験稼動に入る。
その後、地球の極軌道を98分周期で回り、2年6カ月の間、本格的な観測任務を遂行することになる。
スピアエックスが102個の赤外線波長で空を撮影した観測資料は、3次元のカラー宇宙地図の製作に活用される。ビッグバン以後、初期の宇宙の光を分析して宇宙形成と進化の過程に関する情報を提供し、太陽系外の生命体の探索に向けたデータも確保できると期待を集めている。
宇宙航空のユン・ヨンビン庁長は「スピアエックス宇宙望遠鏡の打ち上げに成功した。宇宙初期の光の探索と銀河の形成におけるとても重要な第一歩である。これは人類が共に解決していかなければならない重要な課題だ」とし、「韓国の宇宙科学分野における地位が一層高まったこと意味する」と評価した。
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