
万物が成長する時期「小満」。今年は5月21日だ
万物が成長する時期「小満」。二十四節気のうち8番目の節気で、立夏(5月5日)と芒種(6月5日)の間にあり、今年は5月21日だ。.
夏が訪れ植物がぐんぐんと生長する小満。この頃になると全国各地では本格的な農業が始まる。農家では苗をビニールハウスから田んぼに移すのに忙しく、昨年の秋に植えた麦の収穫が始まる。また、畑作も本格化する。
以前は苗床で苗が育つのに45~50日かかったが、最近のビニールハウスの苗床なら40日もあれば十分に育つ。そのため小満は農家にとって一番忙しい時期でもある。
昔、中国では小満から芒種までの時期を5日ずつ「三候」で分けた。「初候」にはニガナが育ち、「中候」にはナズナが黄色く枯れ始め、「末候」には麦が実るとされた。ニガナはこの頃によく食べる多年生植物で、根から幹、葉まで食べられる。
初候の前後にはニガナのスープなどが初夏の食べ物として好んで食べられる。また、この頃には夏場の主食である麦と小麦が著しく成長する。
小満の前後に酷い干ばつに見舞われることもあるため、これに備え一定量の水が蓄えられたりもした。
今年の小満に都会を離れる機会があれば、農家に寄って作柄を確認してみるのはどうだろうか。
参考:韓国民俗大百科事典
コリアネット グレゴリー・イーヴス記者
写真:コリアネット チョン・ハン記者
翻訳:コリアネット チャン・ヨジョン記者、イ・ジンヒョン
gceaves@korea.kr