社会

2018.08.10

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慰安婦被害者支援施設である「ナヌムの家」=京畿道・広州、ナヌムの家



[ミン・イェジ、キム・ウニョン]

韓国は8月14日を「旧日本軍による慰安婦被害者をたたえる日」に指定した。今年から初めて法定記念日となる。
今までは民間が中心となって世界各地の被害者を称えてきた。韓国政府は去年11月に、慰安婦被害者の名誉を回復し追悼するため、法定記念日とした。8月14日は、1991年に故金学順(キム・ハクスン)さんが初めて公に名乗り出て証言した日に当たる。

韓国では「旧日本軍による慰安婦被害者をたたえる日」に合わせ、様々なイベントが開かれる。

女性家族部が主催する政府記念式は14日、49人の慰安婦被害者が眠っている天安(チョンアン)市の国立墓地で開かれる。慰安婦被害者の追悼碑である「安息の家」除幕式も行われる予定。

韓国映像資料院は、慰安婦被害者が描いた作品を展示する。旧日本軍による慰安婦被害者に関する映画も上映する。13日から21日まで。国立国楽院は14日、韓国伝統音楽と舞踊で構成された「少女のためのアリラン」をお見せする。

慰安婦被害者支援施設である「ナヌムの家」では11日、慰安婦被害者のうち1人である故金順徳(キム・スンドク)さんの生涯を描いた本「私の名前は『慰安婦』ではありません。私は金順徳です」出版記念会が行われる。本には、金さんの被害事項と韓国内外の証言活動などが盛り込まれている。

故金学順さんが慰安婦の実態を証言してから27年が過ぎた。慰安婦問題解決を呼びかけ、過去の惨状を覚えようとする動きが韓国全国で続く予定だ。

jesimin@korea.kr