安国駅に設置されている「100年の柱」=1日、ソウル、ソン・バルグン撮影
[ソウル=ソン・バルグン、イ・ギョンミ]
4月11日は、大韓民国の臨時政府が樹立されてから100年となる日である。この日を迎え、その100年間の歴史を知るため、ソウルの安国(アングク)駅を訪れた。
安国駅の4番出口にある「100年、天の門」には、こう書かれている。「この門を通ることは、大韓民国臨時政府の門を開けることと同じです」
その上に長く広がっているガラスのキャノピーには、大韓民国臨時政府の入り口が描かれている。1919年4月11日、中国・上海で開かれたその門を、100年後の今、ソウルで見ることができる。
北村(プクチョン)と仁寺洞(インサドン)など、3・1独立運動の拠点をつなぐ安国駅。ソウル市は、3・1独立運動及び臨時政府樹立100周年を迎え、安国駅を「独立運動テーマ駅舎」と指定してリニューアルした。万歳運動の様子や大韓民国の憲法史、己未独立宣言書を始めとする独立運動の史料がタッチスクリーンや地図、動画などで展示されている。外国人のために英語の説明も提供される。
安国駅の地下1階。高く立っている色とりどりの柱が目を引く。これは「100年の柱」。韓国の8道を象徴する八角の柱には、800人あまりの独立運動家の写真が、それぞれ違う色で表現されている。一人ひとりが力を合わせて大韓民国の独立に向け闘った。
駅のプラットホームに向かう廊下で、「100年の江水」という展示作品を見ていると、「大韓民国は民主共和国」という歌詞の曲が聞こえてきた。「2017年ロウソク大革命」と書かれているスクリーンから流れてくる。その隣には、1980年の5・18民主化運動、1919年の2・8独立宣言など、ここ100年の韓国歴史を見せる映像が流れる。
独立運動家の業績が見られる安国駅のホームドア=ソウル交通公社
安国駅の地下4階にあるプラットホーム。あまり知られていない独立運動家らの名前がいっぱい書かれている「100年の椅子」に座ってみると、前のタッチスクリーンから、大韓民国臨時政府主席を務めた金九(キム・グ)の写真と説明が出てくる。パネルを1回タッチするだけで、金九以外の約100人の独立運動家に関する情報が画面に出てくる。
安国駅を訪れた市民は、「目立つオブジェがあってずっと見ていた」とし、「写真や映像を活用してよくできている」と話した。また、「特に、金九が演説する映像はテレビでも見られない貴重な資料」とし、「駅舎が歴史の教育現場となった」と評価した。
安国駅は今後もずっと独立運動テーマ駅舎として運営される予定だ。
3・1独立運動が起きた主な場所などについて韓国語・英語・中国語で説明されている安国駅=ソウル交通公社
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