社会

2023.02.23

判決後に開かれた記者会見=21日、ソウル、聯合ニュース

判決後に開かれた記者会見=21日、ソウル、聯合ニュース


[ユン・ダヒ]

同性カップルのパートナーに、健康保険の被扶養者の資格を認めるよう健康保険公団に求めていた裁判で、ソウル高裁は21日、被扶養者として認める判断を下した。この判断について、米ニューヨークタイムズ紙は「歓迎すべき勝利」と評価した。

NYTは22日(現地時間)、「(韓国で)障害者や女性、老人のための保護が確保された」とし、「このような画期的な判決のように、司法制度も性的マイノリティの権利の一部を認めた」と報じた。

また、「多くの人々が(性的少数者であることを)公開する流れができている」とし、「家族を招待して結婚式を挙げる同性カップルが多くなっている」と紹介した。続けて「性的少数者である俳優が韓国のドラマにたくさん出演している」とし「K-POPアイドルは、世界のステージで、性的少数者を支持する声をあげている」と伝えた。

この裁判は、韓国の同性カップルの片方のパートナーが健康保険公団から被扶養者として認められず、保険料を課せられたという処分を取り消すよう求めていたもの。ソウル高裁は今回の判決で「健康保険公団が被扶養者資格を認めないのは、性的指向を理由とした差別待遇だ」と判断した。

ただ、婚姻は男女の結びつきのことで、同性カップルの事実婚関係は認めないとした。拡張解釈できないようにしたのだ。判決文には、「同性夫婦」や「同性事実婚配偶者」という表現の代わりに、「同性結合」という言葉を使っている。

韓国の判決について伝えた米ニューヨークタイムズ紙=ニューヨークタイムズ

韓国の判決について伝えた米ニューヨークタイムズ紙=ニューヨークタイムズ


daheeyun@korea.kr