ソウル市庁前の広場に設置された屋外図書館「本を読むソウル広場」で本を読んでいる人々
[パク・ヘリ]
[写真=ソウル図書館]
ソウル図書館が「持続可能な発展に向けたソウル図書館のエコプロジェクト」で22日(現地時間)、オランダのロッテルダムで開催された第88回 国際図書館連盟(IFLA)年次大会で、「グリーンライブラリー賞」3位を獲得した。
韓国の図書館が同賞を受賞することは初めて。1位はカナダ、2位はイタリアだった。
IFLAは、150カ国・地域、1500以上の会員機関を擁する国際団体。図書館・情報サービスの水準を高めることを目的とし、世界における図書館・情報・文化関連の活動に重要な役割を果たしている。ソウル図書館が受賞した「グリーンライブラリー賞」は、持続可能な環境づくりへの取り組みを最も伝えている図書館や、図書館によるプロジェクトに賞を授与する国際的なプログラムだ。
特に注目を浴びたのは、「本を読むソウル広場」。ソウル広場に世界初の「公共の屋外図書館」を設けたもので、市民は誰もが自由に約5000万冊の本を読むことができる。
環境に対する認識の改善のために行われた「図書館はクールだ:消して、図書館へ!」というキャンペーンも高い評価を得た。猛暑日には家のエアコンを消して図書館を訪れることを奨励することで、各世帯の電気代を節約し、炭素排出量を削減するという狙いがある。
他にも、図書館の壁に掲げられていた垂れ幕を再利用し、本の貸し出し用のカバンを作った事例、使い捨て用品の利用制限や分別収集に乗り出した事例も評価された。
ソウル市の関係者は「ソウル市の優秀な図書館政策を世界に対して発信できる機会になるだろう」とし、「今後もソウル市と韓国を代表する『グリーンライブラリー』としての役割を果たす」と話した。
第88回 国際図書館連盟(IFLA)年次大会で記念撮影を行う関係者ら =22日(現地時間)、オランダ・ロッテルダム
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