昨年、韓国の多国間援助は前年比41.9%増の8億3000万ドルだった。写真は、昨年行った公的開発援助の事例であるタンザニアの橋=大韓民国公的開発援助
[テレシア・マーガレット]
昨年、韓国の多国間援助は前年比41.9%増の8億3000万ドル(約1兆1000億ウォン)だった。昨年のODA総額、31億3000万ドルのうち、26.7%を占めた。
19日、韓国政府の来年度の「国際開発協力総合施行計画」は、多国間援助が大きく増えた主な理由について分析した。低所得・脆弱国におけるコロナへの対応や発展途上国における経済回復を支援する動きが目立った。世界銀行や地域開発銀行に対する出資が前年比59.4%増加し、出捐は18.8%増加した。
多国間援助は、供与国が国際機関に拠出または出資し、受恵国を間接的に援助する方式だ。
多国間援助の拡大は、発展途上国にとって経済的な支えになるだけでなく、国際機関における韓国の影響力を強める。国連を除いた国際機関は、国別に持分率を設定し、その割合によって出された出資金で運営される。つまり、出資金の割合は投票権に直結するのだ。
一方、韓国政府が立てた来年度のODA予算は、6兆7972億ウォン。今年より5343億ウォンの増額された。韓国はグローバル中枢国家として、さらに責任を持って取り組む計画だ。
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