社会

2025.04.18

「第5回韓国手話の日」で、手語で祝辞を述べる文化体育観光部のユ・インチョン長官=2月3日、ソウル、コリアネットDB

「第5回韓国手話の日」で、手語で祝辞を述べる文化体育観光部のユ・インチョン長官=2月3日、ソウル、コリアネットDB


[ソウル=テレシア・マーガレット]

障害者の権利として、手話も一つの言語であるという認識が社会全般に広がり、その普及の拡大が話題になっている。

2016年に制定された「韓国手話言語法」は、韓国手話を聴覚障害者の公用語として認定し、手話の保全と発展に向けて国家レベルでの支援を制度化した。

国立国語院は、手話に対する理解度を高めるための多様な取り組みを行っている。2月には、「韓国手話ヌリ辞典」をリリースした。手話を簡単に学び、活用できるように制作したデジタル辞書だ。手話の映像と韓国語の意味、手話の絵や使い方などが分かる。

国立国語院韓国手話ヌリ辞典の担当者は、「韓国手話ヌリ辞典には、約1000語の見出し語が収録されている」とし、「2027年には4000語余りの見出し語を公開する計画だ」と説明した。

韓国手話ヌリ辞典は、研究陣が執筆の全過程に参加した。コーパスを活用し、実際に使用する手話を収録したのだ。手話を学ぶのが難しいと感じている学習者にとって、役に立つだろうと期待される。

手話の形や韓国語で検索できる=「韓国手話ヌリ辞典」ホームページからキャプチャー

手話の形や韓国語で検索できる=「韓国手話ヌリ辞典」ホームページからキャプチャー


国立国語院は、「韓国語ー韓国手話並列コーパス」の構築にも拍車をかけている。 韓国語の文章とそれに対応する手話の映像を組み合わせてデータにするのだ。並列コーパスは、AI手話通訳・翻訳モデルの開発に活用される。

国立国語院の韓国語ー韓国手話並列コーパスの担当者は、「手話の映像を撮影する際に、手の動作だけでなく表情や視線、口の形などもちゃんと見えるようにしている」とし、「聴覚障害者と手話の専門家が参加し、クォリティを高めている」と話した。

韓国語と韓国語のパラレルコーパスは、ホームページ(https://kli.korean.go.kr/corpus/main/requestMain.do?lang=en)で申し込める。今後、官公庁の手話キオスクや公共案内の手話サービスなど、多様な分野で活用される見通しだ。

margareth@korea.kr