オリンピックeスポーツシリーズで、仮想テコンドー競技が行われた。写真は、テコンドー選手たちが、ゲームを基盤にした仮想テコンドー競技をする姿=2022年6月
[ホン・アンジ]
[写真=世界テコンドー連盟]
ゲームを基盤にした「仮想テコンドー」の世界選手権大会が創設された。
世界テコンドー連盟(WT)は3日、第1回世界テコンドー・バーチャル選手権大会を11月16日から2日間、シンガポールで開催すると発表した。
バーチャルテコンドーは、ゲームを基盤にした新しいコンセプトのスポーツだ。モーション・トラッキング技術を活用し、実際のテコンドー競技と同じようなルールで行われる。選手は背中と足に動作認識センサーを、手には調整器を取りつけ、VRヘッドセットを着用する。選手は3メートル四方のバーチャル空間で試合を行い、動作を認識した3Dアバターがテレビ画面上で戦う。
国際オリンピック委員会(IOC)は2021年、ゲームを基盤にしたeスポーツ大会である「オリンピック・バーチャルシリーズ」を初めて開催した。バーチャルテコンドーは、昨年6月、シンガポールで開かれたオリンピックeスポーツシリーズ10種のうち、格闘種目で唯一採択された。
大会は、計5部門に分けて進行する。混成ジュニアチーム(13~15歳)、男女個人および混成チーム(16~35歳)、混成マスターズチーム(36歳以上)などだ。
チョ・ジョンウォンWT総裁は「バーチャルテコンドーは性別、年齢、身体的障壁、地域などの制約を受けずに非対面での競争が可能だ」として「イノベーションと多様性、包容性などが期待される」と話した。
オリンピックeスポーツシリーズの仮想テコンドー競技の様子