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28日、米フィナンシャル・タイムズ(FT)は、ブラジル、ロシア、インド、中国のいわゆる「ブリックス(BRICs)」の時代が終わり、韓国をはじめ、中国、インド、台湾の4カ国が重要な役割をする「ティックス(TICKs)」の時代が来ていると報じた。
FTによると、この10年間、新興市場の成長エンジンの役割を果たしてきた「ブリックス」のブラジルとロシアは、原材料価格の暴落などにより大きな打撃を受け、景気低迷に陥っている。そのため、新興市場のファンドマネジャーの間では、原材料への依存度が高いブラジルとロシアに代わって、ITの割合が高い韓国と台湾への注目が高まっている。
FTによると、新興市場の再編成は、サービス、とりわけIT分野が躍進し、原材料市場は衰退する世界的な変化を示すものだ。

コプリーファンドによる株式型ファンドにおけるティックスの割合は、2013年4月の40%から54%に上昇した
資産規模2300億ドルの新興市場株式型ファンド120本を運用するコプリーファンドによると、新興市場株式型ファンドは、最近「ティックス」に54%の比重を置いていることが分かった。これは、2013年4月の40%から大幅に上がった数値だ。
昨年12月時点で、資産の50%以上をティックスに投資したファンドは63%にのぼるのに対し、ブリッグスに資産の半分以上を投資したファンドは10%にとどまった。特に、コプリーが運用する120本のファンドが共通して多く保有している銘柄は、サムスン電子と台湾のTSMCとなっている。
コリアネット イ・ハナ記者
写真提供:聯合ニュース、FT
hlee10@korea.kr