文化

2016.04.25

歌い手イ・ジャラムの『異邦人の歌』は南米文学の巨匠、ガブリエル・ガルシア=マルケスの短編小説『大統領閣下、よいお旅を』を原作とする

歌い手イ・ジャラムの『異邦人の歌』は南米文学の巨匠、ガブリエル・ガルシア=マルケスの短編小説『大統領閣下、よいお旅を』を原作とする



韓国のパンソリと南米の文学が融合する。

コロンビア文学の巨匠、ガブリエル・ガルシア=マルケス(Gabriel Garcia Marquez)の短編小説『大統領閣下、よいお旅を(Bon Voyage, Mr. President!)』が歌い手イ・ジャラムによりパンソリ『異邦人の歌』に生まれ変わった。

パンソリ『異邦人の歌』はスイス・ジュネーブで救急車の運転手として働きながら貧しい生活を送る南米出身の外国人労働者オメーロと妻のラサラが、治療のためにやってきた母国の元大統領に遭遇して経験する心境の変化を描いた作品。

歌い手イ・ジャラムは『異邦人の歌』で一人三役を演じ、人間の物語をパンソリの形で観客に伝える

歌い手イ・ジャラムは『異邦人の歌』で一人三役を演じ、人間の物語をパンソリの形で観客に伝える



イ・ジャラムは今回のパンソリ舞台で一人三役を務める。夫婦と元大統領の役を自由自在に演じながら、85分間にわたり舞台を支配する。

イ・ジャラムは「マルケスが他界した直後の2年前に、この小説をパンソリにしたいと思った。バルセロナまで行ってパンソリはもちろん韓国についてもよく知らない方々に丁寧に許可を求め、舞台にすることができた。この作品は敏感かつ繊細な視線で観客と一緒に静かな湖を散策する気持ちで作った。主人公らは我々のように、周りの人のように日々一所懸命に生きていく人たちであることに共感を得られると思う」と話す。

『異邦人の歌』は5月1日までソウル芸術の殿堂・自由小劇場で上演される。続いて釜山映画の殿堂で5月6・7日、そして天安(チョナン)芸術の殿堂で5月12日から14日にかけて上演される。

イ・ジャラムは韓国公園に続き11月にはルーマニアでの公演を予定しており、その後はアメリカ・オセアニア・アジアでの公演も計画している。

コリアネット イ・ハナ記者
写真:パンソリ作り「ザ」
翻訳:イム・ユジン
hlee10@korea.kr

イ・ジャラムの『異邦人の歌』がソウル芸術の殿堂で5月1日まで上演される

イ・ジャラムの『異邦人の歌』がソウル芸術の殿堂で5月1日まで上演される