28日、ポーランドで開催された「第12回ショパンと彼のヨーロッパ国際音楽祭」に昨年の優勝者チョ・ソンジンが招かれ演奏会が開かれた。写真は2015年10月に開かれたショパンコンクールでの優勝場面
ポーランドショパン協会が主管する「第12回ショパンと彼のヨーロッパ国際音楽祭(8.15~8.30)」の開催に際し、優勝者のピアニスト、チョ・ソンジンの招待演奏会が、28日にワルシャワ国立フィルハーモニーコンサートホールで開かれた。
チョ・ソンジンの演奏会は、2週間に渡って開催された今回の音楽祭の公演の中で真っ先にチケットが完売するなど公演前から大変注目を浴びていた。1,000席余りの客席が満席となった中、演奏後は大きなスタンディングオベーションが送られ、2回のアンコール演奏が行われた。
ポーランド日刊紙のジェチュポスポリタ(Rzeczpospolita)は、「チャイコフスキーピアノ協奏曲1番という定番とも言えるレパートリーを、成熟ながらも明るく、また若さの感じられる解釈で演奏し観客からスタンディングオベーションを受けた。チョ・ソンジンの完璧なテクニックと音楽性は、昨年のショパンコンクール受賞者の中でも断然際立っている」と伝えた。国営放送TVPのヤンコフスカ(A.Jankowska)プロデューサーは「チョ・ソンジンの名声は予てから聞いていたが、ポーランド公演の時に毎回チケットが早期に完売し、生演奏を聞ける機会はあまりなかった。特に2番目のアンコール曲だった英雄ポロネーズを聞いた時は、昨年のショパンコンクールの時のように深く感動した」と感想を述べた。
シュクレネル(A.Szklener)ショパン協会長は「これまでショパン愛好家の多い日本との活発な交流が行われてきたが、昨年のショパンコンクールをきっかけに転機を迎えている。韓国でショパンコンクールの地域予選を開催し入賞者が本戦に進む案やワルシャワ近郊にあるショパンの遺産を活用した文化観光プログラムの活性化など多様なプロジェクトを構想中だ」と明かした。
駐ポーランド韓国大使のホン・ジイン氏は「今後国立ショパン協会の韓国関連協力事業やチョ・ソンジンを始めとする韓国人演奏者の駐在国での演奏活動支援など両国間の文化交流拡大に向け努力を傾けたい」と述べた。
コリアネット ウィ・テックァン記者
写真:聯合ニュース
翻訳:イ・スミン
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