今月10日、文化財庁傘下の国立無形遺産院による無形遺産の現地講習でカザフスタンの住民たちが「任実筆峰農楽」を習っている
文化財庁傘下の国立無形遺産院は10月29日から11月19日までの22日間、カザフスタン住民を対象に無形遺産の講習会を開催した。
これは2013年に国立無形遺産院とカザフスタン国立高麗劇場が締結した「交流協力意向書」によるもので、今年で3回目。
今年の農楽授業はカザフスタン唯一の高麗人民族劇場で総合芸術団である国立高麗劇場、アルマトイ高麗人文化センター、そしてカザフスタン国立大学で開かれた。現地の高麗人とカザフスタンの学生らは全羅北道(ゼンラブクト)任実郡(イムシルぐん)江津面(カンジンミョン)筆峰里(ピルボンり)に伝わる農楽、「任実筆峰農楽」を韓国の伝統楽器で演奏する体験をした。また11日から18日までは首都のアスタナ近くの小都市コスタナイでも農楽授業が行われた。
国立無形遺産院の関係者は「カザフスタンには現在10万人の高麗人が居住しており、このうち45%がアルマトイに住んでいる。今回の授業はカザフスタンの住民、とりわけ高麗人たちが故国を深く理解し民族のアイデンティティを守っていく大切な機会になったはず」と述べた。
コリアネット ソン・ジエ記者
写真:国立無形遺産院
翻訳:イム・ユジン
jiae5853@korea.kr