文化

2018.07.17

他の言語で読む
700_cho_20180717.jpg

夏の栄養食の食材=聨合ニュース



[ソ・エヨン、イ・ギョンミ]

時代が変わるにつれ、食べ物も変化している。特に、韓国人が夏の暑さをしのぐために食べる栄養食も変わりつつある。

韓国には「伏日(ポクナル)」という日がある。日本で言うと「土用の丑の日」にあたるもので、暑い時期を乗り切るために栄養価の高いものを食べる日だ。

「伏」は、人が犬のように伏せている姿を表す文字。夏の暑さのせいで立つことができず、服従するとの意味がある。伏日は3日あり、初伏を皮切りに、中伏・末伏までの40日間を「三伏」という。1年の中で最も暑いため、「三伏暑さ」とも呼ばれる。

今年の初伏は7月17日で、この日から夏の暑さが本格化するとされている。

昔と違って栄養食の種類が多くなり、熱い栄養食より冷たい食べ物を求める人が増えている。

700_2_cho.jpg

夏の栄養食「酢鶏湯」=韓国伝統飲食研究所



まず、旬の食材だけでなく、ニベ・ウナギ・カモ・アワビなどの栄養食がある。薄氷の出し汁を加えた酢鶏湯(チョゲタン)や酢鶏グクス(麺)はさっぱりした味で、暑い夏にも食欲をそそる。

韓国でもっとも有名な栄養食は、参鶏湯(サムゲタン)。鶏肉にもち米やニンニク、なつめ、高麗人参などを入れて煮込んだ韓国料理だ。猛暑警報が出された日でも参鶏湯のお店の前には、長蛇の列ができる。

しかし、最近は忙しい現代人を狙い、簡単ですぐできるレトルト参鶏湯が人気を得ている。おなべに入れて煮込むだけで済む。量を減らす代わりに、消費者の便宜を考慮した。スーパーマーケットで、レトルト参鶏湯をよく買うイ・ミンソン氏は、「一人暮らしで、自分で参鶏湯を作るのは面倒くさい」とし、「レトルト参鶏湯は簡単に食べられる上、味もおいしい」と話した。

栄養食に対する韓国人の認識も変わりつつある。スーパーで簡単に買えるため、伏日などにわざと食べる必要がないという。会社員のパク・ジェミン氏は、「伏日に栄養食を食べなくても、日ごろから栄誉たっぷりの食事をしている」とし、「高カロリーの栄養食より、ヘルシーな料理の方がいい」と話した。

xuaiy@korea.kr