文化

2022.06.20

バン・クライバーン国際ピアノコンクールのファイナルラウンドで演奏するイム・ユンチャン=18日、米・テキサス州

バン・クライバーン国際ピアノコンクールのファイナルラウンドで演奏するイム・ユンチャン=18日、米・テキサス州


[チョン・ジュリ、イ・ギョンミ]
[写真=バン・クライバーン財団公式フェイスブック]

18歳のピアニスト、イム・ユンチャンが18日(現地時間)、米テキサス州フォートワースで行われた第16回バン・クライバーン国際ピアノコンクールで優勝を果たした。同コンクール史上最年少優勝となる。

イムはファイナル・ラウンドで、審査委員長のマリン・オールソップの指揮の下、フォートワース・シンフォニーオーケストラとともに、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番八短調と、ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番ニ短調を演奏した。

イムは、ファイナルに出場した30人の参加者のうち最も若く、60年のコンクールの歴史で最年少の優勝者となった。

また、世界のクラシックファン3万人が参加する人気投票の結果に基づいた「聴衆賞」、現代曲を最も上手く演奏した人に贈られる「最優秀新人賞」も受賞し、3冠に輝いた。

優勝賞金は10万ドル。3年間のコンサートツアーやCD録音の権利も得られる。

1962年から4年おきに開催されている同コンクールは、米ソ冷戦下の1958年に旧ソ連で開かれたチャイコフスキー国際コンクールのピアノ部門で優勝した米国人ヴァン・クライバーンが優勝したことを記念し、創設された。ショパンコンクール、エリザベート王妃国際音楽コンクールとともに世界三大音楽コンクールの一つに挙げられる。

2004年生まれのイムは、海外留学の経験がなく、現在、韓国芸術総合学校で学んでいる。2019年、15歳のときに、韓国のユン・イサン国際コンクールで優勝した。2018年には若いアーティストのためのクリーヴランド国際ピアノコンクールで第2位とショパン特別賞を獲得した。

記念撮影するイム・ユンチャン(中)、2位のアンナ・ゲニューシェネ(ロシア)、3位のドミトロ・チェニ(ウクライナ)=18日、米・テキサス州

記念撮影するイム・ユンチャン(中)、2位のアンナ・ゲニューシェネ(ロシア)、3位のドミトロ・チェニ(ウクライナ)=18日、米・テキサス州


etoilejr@korea.kr