景福宮で開かれた「景福宮繼照堂 復元記念展示開幕式」で110年ぶりに復元された繼照堂の内部が初めて公開された。写真は景福宮の繼照堂の外観写真=14日、ソウル・鍾路区
[ソウル=オ・グムファ]
[写真=オ・グムファ]
「繼照堂の開門式を行います! みんなでカウントダウンしましょう。1、2、3!」
14日午前10時40分頃、110年ぶりに復元されたソウル・鍾路区にある景福宮の繼照堂内部が初めて公開された。
景福宮の東宮圏域の一番端にある繼照堂は、朝鮮時代の世宗(1397-1450)の代理で政務を担当した世子時代の文宗(1414-1452)が政務を行ったり、外国の使臣と接見するための空間だった。「繼照」は「継承して照らす」という意味で、皇太子の王位継承を意味する。
繼照堂は文宗によって1452年に撤去された後、1868年景福宮再建の際に再建され、当時皇太子だった純宗(1874-1926)が使用した。その後、日本による植民地時代を経て完全に撤去された後、文化財庁の発掘調査を通じて今年9月に復元を終えた。
この日開かれた「景福宮繼照堂 復元記念展示開幕式」には、小木匠、石匠など繼照堂復元に参加した文化財修理技能匠も足を運んだ。繼照堂の内部は、文宗と純宗の皇太子時代の日常を示す「皇太子の空間、景福宮桂朝堂」の展示空間として生まれ変わった。
宮陵遺跡本部の趙恩慶(チョ・ウンギョン)復元整備課長は開会の辞で「2018年から約6年間、様々な考証資料収集と関係専門家たちとの緻密な検討、文化遺産修理職人たちの努力のおかげで繼照堂が本来の姿を取り戻すことができた」と説明した。
景福宮繼照堂の内部で「皇太子の空間、景福宮繼照堂」記念展示が開かれている=14日、ソウル・鍾路区
記念展示は「朝鮮の皇太子」、「繼照堂の皇太子」、「皇太子の儀仗」、「東宮と繼照堂」の4つのセクションで構成された。皇太子の冊封に必要だった校名(冊封の際に王が下す文書)、竹冊(台に刻んで編んだ文書)、玉印(皇太子や皇太子の孫を冊封して下ろす印章)など、皇太子の日常と儀礼を示す複製遺物から朝鮮王室の権威を示す意匠物である「麒麟記」まで直接目にすることができる。
展示の解説を担当した孫銀美(ソン・ウンミ)文化財庁宮陵遺跡本部学芸研究士は「繼照堂の内部を公開するだけでなく、繼照堂の主人である皇太子の物語を垣間見ることができる特別展示」とし「国の威信をかけ、大勢の人の努力の末に復元した繼照堂。その復元の意味を考える、有意義な時間になることを願う」と話した。
記念展示は12月18日まで開かれる。午前10時から午後4時まで。事前申し込みは必要なく、入場無料。土曜日と日曜日には専門解説員と共に資善堂(ジャソンダン)、丕顯閣(ビヒョンガク)など東宮の主要建物を見学できる特別解説プログラムが事前予約を通じて行われる。詳細は、韓国文化財財団ホームページ(
www.chf.or.kr)で確認できる。
jane0614@korea.kr