国立中央博物館の全景=KOREA.net DB
[イ・ギョンミ]
ソウルにある国立中央博物館を訪れた来館者数が、今年初めて400万人を超えた。開館して以来、過去最高となる。
同博物館が12日に発表した内容によると、これまで年間来館者数で最も多かった2014年の353万人より13%も増加した。龍山(ヨンサン)に移転した後、累積来館者数は5400万人を超えた。
博物館側は、来館者数の大幅な増加の理由として、最近開かれた企画展示が人気を集めたことや、展示方法を新たにした常設展示が好評を博したことを挙げた。
今年6月、英国のロンドン・ナショナル・ギャラリーが所蔵している名画が韓国で初めて公開された特別展「巨匠の視線、人に向かう」には36万人が来場した。昨年10月から今年3月まで行われた特別展「ハプスブルク600年、魅惑の傑作」の場合、32万人が観覧したが、このうち17万人は今年に入って訪問した。両展示は、同博物館が行った特別展の来場者数ランキングで、それぞれ4位、6位となっている。
国立中央博物館の常設展示館「思惟空間」=KOREA.net DB
2021年から、韓国の仏教美術を代表する最高の芸術品である半跏思惟像2点が展示されている「思惟空間」、昨年末にリノベーションしてオープンし、高麗時代の陶磁器が展示されている「青磁室」などが、博物館を代表するスペースになったと評価される。
外国人来館者の増加も目立つ。今年はすでに17万人以上の外国人が国立中央博物館を訪問した。これはコロナ禍前の2019年の13万人より30%以上増加した数値である。
博物館側は、「博物館と伝統文化に対する外国人の関心が高まっている」とし、「BTSや韓国韓国公社のPR映像など、国立中央博物館で撮影した動画が再生回数が多いことで話題となり、博物館の認知度が高くなったことも影響した」と分析する。
今年3月、英国美術館・博物館の専門月刊紙「アート・ニュースペーパー(The Art Newspaper)」が発表した、世界博物館の来館者数調査結果によると、国立中央博物館は来館者数ランキングで5位だった。
1945年に開館した国立中央博物館は、時代とテーマ別に分けられた6つの常設展示館、特別展示館、こども博物館などからなっている。2005年、今の龍山に移転した。
国立中央博物館に400万人目で入場したサム・ニコルス氏(左から2番目)=13日、ソウル、国立中央博物館
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