金海鳳凰洞遺跡第10次発掘調査で出土された儀礼用の祭器15点=24日
[シャルル・オデゥアン]
[写真=国家遺産庁]
金官伽耶の中心地と推定される慶尚南(キョンサンナム)道・金海(キムへ)市・鳳凰(ボンファン)洞の遺跡から、1世紀弁韓の最上位階級の墓の副葬品が発掘された。
国家遺産庁は24日、「金海・鳳凰洞遺跡」の第10次発掘調査で出土された儀礼用漆製器15点を公開した。「金海・鳳凰洞遺跡」の発掘調査は、金官伽耶王城の実体を確認するために2015年から進められている。
漆器の底の部分には、ろくろを固定した跡があり、器を作る時に回しながら作業したことがわかる。これは「回転削り」という技術で、当時から続いてきた木工芸技術の水準をうかがい知ることができる。
国家遺産庁は「今回の発掘は、金海・鳳凰洞の遺跡が1世紀から独自の大規模な生活遺跡を形成し、弁韓の首長級の住居、金官伽倻の中心地として位置づけられたことを証明する」と説明した。
その他、祭器15点、漆器、円筒形の器と蓋の漆器、壺と鳥の形の木製品、ヘラ、器、杯、農具など、多様な生活遺物も出土した。
嶺南圏域のイェダムゴを見て回るチェ・ウンチョン国家遺産庁長=24日、慶尚南道・咸安郡
国家遺産庁はこの日、慶尚南(キョンサンナム)道・咸安(ハマン)郡で、「嶺南(ヨンナム)圏域『過去に現在を盛り込む空間』を開館した。
イェダムゴは、国家に帰属していない遺物を収蔵し、展示・体験・教育などに活用する場所だ。嶺南(ヨンナム)圏域をはじめ、忠清(チュンチョン)圏域、湖南(ホナム)圏域、海洋圏域の4カ所で運営されている。首都・江原(カンウォン)圏域は2027~2028年にオープンする予定だ。
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