名誉記者団

2021.05.28

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[仁川=田村温子(日本)]
[写真=田村温子]

新型コロナウイルスの感染拡大で観光地やホテル業、飲食店など、店の経営が苦しくなる中、最近韓国でよく見かけるようになった店がある。それは「無人店舗」である。

無人店舗は初めの頃、アイスクリーム割引店が多かったのだが、最近は無人の売店(ジュース、お菓子など)、無人ラーメン店、無人カフェまでも登場した。近所にも無人店が次々とでき、最近になって急増したなという印象である。私も実際に利用してみた。

良い点
●コンビニよりも値段が安い
私が行った無人店はアイスクリーム、お菓子、ラーメンなど、どれもコンビニより安かった。また、スーパーのセール品よりも安いものもあったりして驚いた。

例えば棒のついたアイスクリームの場合、コンビニで買うと1000ウォン~1500ウォン程度するものが、ここではなんと500ウォンである。コーンのアイスクリームであれば、コンビニで買うと1800ウォンするのだが、ここで買えば800ウォンであった。このように半額~半額以下で買えるので驚く。


●気兼ねなくゆっくりと商品を見て回れる
狭いコンビニや売店などでは、お店の人から見られていると焦るし、長居すると申し訳ない気持ちになる。それでも私は商品をいろいろ見て回る方であるが、韓国人とコンビニに入ると、光の速さで必要なものだけを手に取り、会計をし店を出ていく人が多い。

また、コンビニだと、買いに来たものは1点だけなのに、その商品の金額が小さかったりすると計算する時に申し訳ないので、レジ近くにあるガムなど必要のないものまでプラスして買うこともあったりするのだが、無人店は機械計算なのでそういう気を遣わなくてよいのもまたよい。

●コロナの時期にピッタリな店
店員さんもいないし、非対面のレジであるため、人との接触が回避できるという利点がある。

私が利用した時、お客さんが一人もいなかったので接触の心配もなく、ゆっくり店内を見て回れた。

特に、無人店舗はコロナ感染防止の面においてもメリットが大きい。できるだけ人との接触を少なくしたいと思うこの時代に合った店だと思う。


●防犯対策
上の写真のように防犯カメラが至る所に設置されており、お客自身がその映像を見れるようになっている。これは心理的にも「どこかで見られている」感がある。店の主も始終防犯カメラをチェックでき、レジ(自動キオスク)には顔がしっかりと写る専用カメラがついていた。

ただある記事では、万引きなどの被害について『人件費に比べると微々たるもの』とあった。単価が低い商品なだけに、損害も小さいとのことであるが、それでも死角なしにこれだけ防犯カメラが設置されていて、お客自身が見える位置にリアルタイムで映像が写し出されているのは心理的にもしっかりとした万引き対策になっていると思う。

不便な点
●紙幣認識不可の場合
現金決済の場合、紙幣にしわが多かったりすると、機械が紙幣を認識できずお金が戻ってきたりすることがある。カードや別の紙幣を持っていれば問題ないのだが、子どもがもらったおこづかいなど限られた紙幣のみを手に買い物をしに来たのに、何度入れてもお金が戻ってきて、結局買えなかったという話を聞いたことがある。

●販売商品が限定されている
売られているものが限られている点も少し不便である。

例えば、コンビニやスーパーであれば日用品なども置いてあるが、無人店は売られている商品がある程度決められいる。だが、この点に関してはコンビニに行けばよいだけなので特に大きな問題ではない。

セルフレジに関して、難しくないか?面倒ではないか?と考える人もいるかもしれないが、操作は単純だし、大型スーパーなどでもセルフレジは導入されているので、既に使い方に慣れており、特に不便とは感じない。

また、店員がいるカフェやファーストフード店でも決済だけは自動キオスクであるところが増えている。

注文に関するエピソードを1つ紹介したいと思う。
先日カフェに入って、店員がレジの前に待機しているその横に自動キオスクがあった。さて、どちらを利用するだろうか?

人によって違うかもしれないが、私は無意識的に自動キオスクを利用していた。同じ状況で韓国人の夫も同様キオスクを利用した。以前であれば店員に注文していただろうが、コロナのこともあって接触を避けたい気持ちと、キオスクが設置されていれば店員からも「こちらでは注文受け付けていません」と機械を利用するように言われることが多い。

このような時代の流れから人々の意識が変わり、最近はキオスクが設置されていれば対面注文よりも機械注文を率先して利用するようになったと思う。


このように、韓国では「無人」「セルフ」がここ2~3年で急増した気がする。それがコロナと重なり、人々の積極的な利用にさらに拍車をかけたという感じだ。

日本では無人店舗はあまり見かけないらしいが、セルフレジは少しずつ増えてきていると聞いた。どの国でも現状況から、非接触を求める傾向になっているのは確かである。

無人店舗について、個人的には不便な点よりも利点の方が大きく、便利だと感じているし、コロナのことを考えても安心して買い物ができる点が気に入っている。店内の管理もされていて比較的キレイに保たれているし、人目を気にせずゆっくり見て回れるのも良い。驚きの割引価格も再度利用したいと思う理由の一つである。

無人店舗・セルフ決済などはコロナ対策の面からも、これからよりニーズが高まると思うし、現状況・今の時代に合った「店のカタチ」「店舗スタイル」だと思う。韓国ではこれが特別なものではなく、日常に溶け込んできているのである。別の事業でもこれからまだまだ発展するような気がし、大きな期待を寄せている。

*この記事は、日本のコリアネット名誉記者団が書きました。彼らは、韓国に対して愛情を持って世界の人々に韓国の情報を発信しています。

km137426@korea.kr