政策

2016.08.16

韓国が国際援助透明性イニシアチブ(IATI)に政府開発援助(ODA)の情報を公開した。

IATIは、開発協力に参加する供与国、国際機関、民間機関などがODA事業に関する情報を公開し透明性を高めるための枠組み。韓国は豪州、ベルギー、カナダ、デンマーク、フィンランド、米国、ドイツなど14カ国のうちの一国として2015年12月に加盟した。

ODA_Korea_Information_02.jpg


ODA_Korea_Information_03.jpg

5月に行われた朴槿恵(パク・クネ)大統領のアフリカ公式訪問の際に発足した韓国型の開発協力プログラム「コリア・エイド(Korea Aid)」。10台の車両がエチオピア(写真)、ウガンダ、ケニアなどのアフリカ諸国を訪れ、保健医療、食べ物、文化などの面から支援するODA事業



韓国はIATIが定めた情報公開の基準に沿って、2016年6月現在、39の項目のうち13の必須項目を11日に公開した。韓国が公開した情報には機関情報(機関識別ID、機関名、報告機関の類型)やODA事業情報(事業識別ID、報告機関の類型、事業名、事業概要、参加機関、事業現況、事業日程、被援助国、被援助地域、事業分野)が含まれている。なかには無償援助を行う韓国国際協力団(KOICA)と有償援助を実施する韓国輸出入銀行が支援しているか、支援する予定の740件以上のODA事業の環境についての情報も盛り込まれている。

韓国は今後も段階的にODA情報公開の範囲を拡大し、開発協力に参加している民間団体や学会などにもIATIへの情報公開を呼びかける計画だ。

コリアネット ソン・ジエ記者
写真:コリアネット チョン・ハン記者
翻訳:イ・ジンヒョン
jiae5853@korea.kr