大韓民国臨時政府を訪問している文在寅大統領夫妻=16日、中国・重慶、青瓦台
[イ・ハナ、キム・ウニョン]
文在寅(ムン・ジェイン)大統領は16日、訪問先の中国の重慶にある大韓民国臨時政府の庁舎跡を訪問した。
文大統領は、独立運動家の金九(キム・グ、1876~1949)の胸像に献花した後、金九の執務室へ向かった。韓国大統領の訪問は初めて。
その後、文大統領は庁舎会議室で独立有功者の子孫らと面談した。大韓民国臨時政府の庁舎跡の保存に対して、独立有功者の子孫らは韓国政府の努力に感謝の意を表した。
独立運動家の金九の執務室を見回っている文在寅大統領=16日、中国・重慶、青瓦台
文大統領は「抗日闘争で我々の先祖が流した血と涙、精神が感じられる」とし、「我々の先祖には独立したいとの強い意志があったため、大韓民国は日本から開放された」と述べた。
また、「大韓民国臨時政府は韓国の根」とした文大統領は「現在の韓国の憲法には、大韓民国臨時政府の正統性を受け継いでいると規定している」とし、「2019年は3・1運動の100周年、大韓民国臨時政府の樹立100周年また、大韓民国の建国100周年となる年」と述べた。
続いて、「韓国で大韓民国臨時政府の記念館を建てようとしている」とし、中国にある独立運動の史跡保護のために韓国政府が懸命に努力すると強調した。
重慶にある大韓民国臨時政府には、会談資料や独立新聞、光復軍に関する資料が展示されている。現在残っている各地の臨時政府庁舍の中で最も規模が大きい。
左写真は、独立有功者の子孫らと記念撮影をしている文在寅大統領。右写真は1945年庁舎で記念撮影をしている大韓民国臨時政府の要人ら=16日、中国・重慶、聯合ニュース
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