首脳会談の終了後、ブルネイのハサナル・ボルキア国王と握手する文在寅大統領(左)=11日、ブルネイ、聨合ニュース
[パク・ギルジャ、イ・ギョンミ]
東南アジア諸国連合(ASEAN)に加盟する3カ国を訪問している文在寅(ムン・ジェイン)大統領は11日(現地時間)、ブルネイでハサナル・ボルキア国王と首脳会談し、インフラ・エネルギー分野での協力をさらに発展させることにした。
両首脳は特に、ガス田の開発や輸送から販売まで、エネルギーの全分野にわたる「液化天然ガス(LNG)バリューチェーン協力」を強化することで合意した。LNGバリューチェーンとは、LNGの調達から輸送、販売など結集して行うこと。
その上で、インフラ・エネルギー分野を超え、知的財産権、科学技術分野での協力策を議論し、新成長動力の創出に向け共に努力することにした。文大統領は特に、ブルネイが今年韓国とASEANにおける対話関係樹立30周年を迎え、韓国で開かれる韓・ASEAN特別首脳会議の準備を積極的に支援してくれることに対しても感謝の意を表した。
両首脳は会談終了後、両国の資源・技術革新分野などの投資協力了解覚書(MOU)、科学技術協力MOUなどの締結式を行った。
ブルネイ王宮で開かれた歓迎式典で儀仗隊を査閲する文在寅大統領=11日、ブルネイ、青瓦台
首脳会談の前には、19年ぶりにブルネイを公式訪問した文大統領のために公式歓迎会が開かれた。
ボルキア国王は歓迎の辞で、「今年は両国が国交を樹立してから35年となり、韓・ASEANの関係においてブルネイが対話調整国を務めることから、今回の訪問が大きな意味を持つ」とし、「今後さらに緊密な協力を続けていくことを期待する」と述べた。
文大統領は、「ブルネイは、韓国政府が重点を置いて進めている新南方政策の重要なパートナー」とし、「韓国企業がブルネイの国力と発展を象徴するリパス大橋やテンブロン大橋などの建設に寄与したことについて嬉しく思う」と述べた。また、「人中心の平和と繁栄の共同体を作るという韓国の新南方政策とブルネイのビジョン2035戦略が調和し、未来の新技術・新産業分野にまで協力の範囲を広げ、共同繁栄を成し遂げることを期待する」と強調した。
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