政策

2022.10.19

握手する朴振外交部長官(左)とベトナムのブイ・タイン・ソン外務大臣=18日、ベトナム・ハノイ

握手する朴振外交部長官(左)とベトナムのブイ・タイン・ソン外務大臣=18日、ベトナム・ハノイ


[キム・ソナ]
[写真=外交部]

朴振(パク・ジン)外交部長官は18日、ベトナムの首都ハノイ市内で同国のブイ・タイン・ソン外務大臣と会談し、両国の国交正常化30周年を迎え、両国の関係を「包括的・戦略的パートナー関係」へと格上げすることで合意した。今後、両国首脳による会談でこれを公式化することにした。

ベトナムは「包括的・戦略的パートナー関係」を最高レベルの対外協力関係として位置付けており、同関係にあるのは中国、ロシア、インドの3カ国。今回の決定を受けて、韓国は4番目となる。

外交部によると、両氏は会談で、両国及び韓国・東南アジア諸国連合(ASEAN)との関係の増進や韓半島状況など、主な地域問題などについて議論した。

両氏は、関係の格上げを契機に海洋安全保障の能力強化に向け、国防・安保分野での協力をさらに拡大することで一致した。

また、国際政治・経済の不確実性の増大に共同で対応する必要があるということで一致し、供給網の確保、デジタルへの転換、気候変動への対応、インド太平洋経済枠組み(IPEF)交渉、保健医療分野などで協力を強化することにした。

両氏は、経済分野における実質的な協力関係も互恵的、未来志向的に発展させていくことにした。特に、朴長官は、ベトナムに進出した韓国企業が経営活動を円滑に行えるようベトナム政府に積極的な関心を支援を呼びかけた。

朴氏は、韓国・ベトナム科学技術研究院(VKIST)の設立など、ベトナムの高等科学技術人材を育成することに無償で資金を支援することについて説明し、ベトナムの国家発展のビジョンを後押しする協力基調を続けていくと明かした。

VKISTは、韓国国際協力団(KOICA)が2014年から今年まで3500万ドルを支援し、ベトナムに韓国科学技術研究院(KIST)をモデルとした未来型科学技術研究所を設立する事業だ。KOICAが行っている無償資金協力事業のうち、単一事業としては最大の規模。

朴氏は「韓国政府のASEANを重視する外交の基調は引き続き維持、強化される」とし、「このために韓国・ASEAN対話国であるベトナムと緊密に協力することを希望する」と述べた。

これに対しソン氏は「ASEANも韓国を重要なパートナーとして認識している」とし、「対話国として韓国とASEANの関係強化に向けて積極的に協力する」と答えた。

会談する朴振外交部長官(右から2番目)、ブイ・タイン・ソン外務大臣(左から2番目)=18日、ベトナム・ハノイ

会談する朴振外交部長官(右から2番目)、ブイ・タイン・ソン外務大臣(左から2番目)=18日、ベトナム・ハノイ


sofiakim218@korea.kr