海外主導だったホログラム技術分野でこの4年間韓国が大きく投資し、様々な特許を出願している。写真は歌手PSYの「江南スタイル」がホログラムで披露されている様子
韓国が光で空中に立体映像を結像させる「ホログラム」技術の開発に勤しんでいる。
ホログラムとは2つ以上のレーザー光がぶつかり合うときに生じる光の干渉現象により立体情報を記録・再生する「ホログラフィー」技術を用いて作る立体映像のこと。韓国では今、ホログラムに触れることができる進化した形のホログラム技術が登場している。
29日、特許庁の発表によると2012年から4年間、ホログラム分野における韓国国内の特許出願は343件で、前の4年間に比べ2倍以上増加した。海外主導だった過去と違って韓国でも同分野での研究開発が活発になり、2015年には出願件数全100件のうち96件が韓国人による出願となった。
特許が出願された韓国のホログラム技術としては、舞台前方に半透明の幕を垂らし幕に動画を投影することでまるで舞台空間で映像が動いているかのような効果を演出する「フローティング」方式を始め、ディスプレイ画面から放出される光を調節して空間に立体映像を具現化する伝統的な「ホログラフィー」方式や空中にフォーカスしたレーザービームで空気をプラズマ化して発光させ立体映像をつくる「プラズマ」方式、そして実際に人と相互作用する「ハプティック・ホログラム」方式がある。
とくにサムスンは圧力や振動、熱を検知するセンサー付きの装置を身につけ球形のホログラム映像に手を押し当てるとボールが凹んでその圧力や質感をユーザーが感じることのできるハプティック・ホログラム技術を開発し、特許を出願した。
特許庁の関係者は「立体映像の完成形ともいえるホログラム技術は建築・教育・医療・ゲームなど産業全般において様々な用途で使われており波及効果も非常に大きい。数百兆ウォン規模の将来市場を先取りするため、政府を挙げての積極的なサポートと産・学・研連携の研究開発および特許取得がより活発に行われるだろう」と述べた。
コリアネット ソン・ジエ記者
写真:青瓦台
翻訳:イ・スミン
jiae5853@korea.kr