社会

2017.08.09

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済州島のあるお店で販売している「タチウオの塩焼き」=ゾン・ハン撮影



[カン・ガヒ、イ・ギョンミ]

韓国の食卓によく上る魚の中で代表的なのはサバ・タチウオ・スケトウダラ。
この中でも、7月から10月の間に旬を迎え、一番おいしいのが「タチウオ」だ。

韓国の沖合で獲れるタチウオは、漁獲方式により大きく分かれる。釣りで獲る「済州(チェジュ)タチウオ」と、 全羅南道 の木浦(モッポ)や麗水(ヨス)などで網を使って取れる「木浦タチウオ」の2種類。「木浦タチウオ」も肉厚でやわらかいため評判だが、大きさや色など商品性の面から「済州タチウオ」が最上品として挙げられる。

特に今年は、済州タチウオの漁獲量が急増し、20年ぶりの豊漁となった。

済州島は、6月の1ヶ月間で取れた済州タチウオの漁獲量が、前年同期比4.8倍増えた2千951トンと発表した。水産専門家は豊漁の原因について、「済州沖合の水温が上昇し、タチウオのえさになる資源が多くなったから」という。

済州島現地の食堂でタチウオの塩焼きは1匹当たり7万~9万ウォン(7千~9千円)台、煮付けは量によって4~6万ウォン(4千~6千円)で販売されている。済州市にある東門伝統市場では新鮮なタチウオの刺身を1皿当たり1万ウォン(1千円)で食べられる。

直接済州島に行かず、ソウルで旬の済州タチウオを味わえるところもある。

ソウルにある済州郷土料理専門店では、タチウオの丸焼きが大きさによって10万ウォン(1万円)と15万ウォン(1万5千円)、煮付けは2人前6万(6千円)ウォン台で食べられる。済州タチウオが豊漁ではあるが、新鮮度を維持する流通過程のため、現地よりは高い価格で販売されている。

今年の夏、済州島訪問の計画があるなら、釣りで獲った済州タチウオを食べるのはどうだろう。

km137426@korea.kr