10月4日に仁川アシアード・メインスタジアムで開かれた第17回仁川アジア競技大会の閉会式の記念公演
9月19日に幕を開けた第17回仁川アジア競技大会が10月4日に幕を閉じた。アジア45億人の融合を象徴し、水と火が一体となって燃え上がった聖火は、この日午後9時30分に消えた。仁川アシアード・メインスタジアムに集った選手と観客は、最後の瞬間の感動と名残惜しさを胸に秘め、次期開催地インドネシア・ジャカルタでの再開を約束した。
仁川アジア競技大会の閉会式で、レインボー合唱団、国立舞踊団、国技院テコンドー試演団が公演を披露している
午後7時。カウントダウンで始まった閉会式第1部は、10カ国の多文化家庭の子ども約30人で構成されたレインボー合唱団の公演で始まり、国立舞踊団、国立国楽院舞踊団、国技院によるテコンドーのデモンストレーションと続いた後、16日間にわたって全力で競技に臨んだ選手たちの映像が上映された。
閉会式第2部で韓国のメダリスト8人が韓国旗を持って入場している
仁川アジア競技大会のキム・ヨンス組織委員長は挨拶で、「今大会を通じてアジアの人々の深い友情を改めて確認した」と述べた
続いて、今大会の韓国のメダリストたちが大型の韓国旗を持って入場し、閉会式第2部が始まった。それに続いて加盟45カ国の全ての選手と参加者が一斉に入場した後、選手たちとともに泣いて笑った監督やスタッフの姿が映像で紹介され、閉会式は感動と熱気で一層盛り上がった。
満面の笑顔で入場する各国選手団。選手たちは祭典の雰囲気を思う存分楽しんだ
閉会式に出席したチョン・ホンウォン首相(中央)やアジアオリンピック評議会(OCA)のシェイク・アハマド・アル・ファハド・アル・サバーハ会長(前列左から3人目)、北朝鮮人民軍のファン・ビョンソ総政治局長(右から4人目)らが、入場する選手団を温かく迎えている
アジアオリンピック評議会加盟45カ国、約1万5千人のスポーツ関係者が一堂に会した今大会は、36競技で439個のメダルをかけて競われた。
様々な世界新記録とアジア新記録も相次いで生まれた。2010年の広州大会では3つの世界新記録と12のアジア新記録が生まれたのに対し、今大会は17の世界新記録と34のアジア新記録(4つのタイ記録を含む)が生まれ、大きく注目された。
注目選手にもスポットライトが当てられた。今大会の最優秀選手(MVP)に選ばれたのは、競泳の萩野公介選手だった。
ケニヤ出身でバーレーンのマラソンランナー、ハサン・マフブーブ選手は、2006年のドーハ大会では1万メートルで、2010年の広州大会では5千メートルで金メダルを獲得したのに続き、今大会はマラソンで金メダルを獲得した。アジア競技大会で、それぞれ異なる種目で3大会連続金メダルを獲得した。
また、今大会のテーマである「分かち合いと気配り」がしっかり実践された。特に、アジアのスポーツ界のバランスのとれた発展に向けてスポーツ弱小国を支援するプロジェクト「ビジョン2014」の推進により、これまでのアジア競技大会で最多となる37の国がメダルを獲得した。特に、カンボジアのシブメイ・ソン選手は、テコンドー73kg級で優勝し、60年にして初めて祖国に感動の金メダルをもたらした。
アジア競技大会の次期開催地であるインドネシアに聖火と大会旗が渡されている
4年後となる2018年の次期アジア競技大会は、閉会式で大会旗を引き継いだインドネシア・ジャカルタで開催される予定だ。
記事:コリアネット イ・スンア記者
写真:コリアネット チョン・ハン記者
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