経済

2015.08.31

韓国企業が初めて米国に石油化学技術を輸出することになった。テリム(大林)産業は先日、米クリーブランドのルブリゾル(Lubrizol)社とポリブテン(Polybutene)生産技術に関するライセンス契約を締結した。

ルブリゾル社は潤滑油分野で世界1位の企業だ。

대림산업과 루브리졸사 관계자들이 21일 폴리부텐 생산기술 라이선스 계약을 체결하고 있다.

テリム産業が21日、ルブリゾル社とポリブテン生産技術に関するライセンス契約を締結している



テリム産業は、単一工場で汎用ポリブテンと高反応性ポリブテンを同時に生産する技術をルブリゾル社に輸出する。

ポリブテンは、潤滑油と燃料添加剤の中核燃料として使われる化合物だ。

特に、高反応性ポリブテン製造技術はテリム産業が10年間の研究開発を経て2010年に自社技術で開発したもので、ドイツ、米国に続き世界で3番目だ。高反応性ポリブテンは、潤滑油製造工程を単純化させることができるだけでなく、製品内に塩素成分が含まれておらず、環境にやさしい。来年11月にチョンラ(全羅)南道ヨス(麗水)市のポリブテン工場の増設が完了すれば、テリム産業は年間18万5千トン規模のポリブテン生産が可能になり、世界1位のポリブテン製造メーカーとなる。

テリム産業は「今回の契約は、韓国に石油化学技術が導入されて約40年にして石油化学の本場である米国に石油化学製造工程の中核技術を初めて輸出するという快挙だ。韓国の石油化学産業が、単なる製品生産にとどまらず、コア技術を輸出し、市場を先導するまでになった」と説明した。

대림산업의 전남 여수 폴리부텐 공장

全羅南道麗水市のテリム産業のポリブテン工場



コリアネット ユン・ソジョン記者
arete@korea.kr