経済

2016.07.26

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韓国のフィンテックのスタートアップ「ジャヨンテック」が22日にロンドンで開かれた「フィンテック・デモ・デー」で英スタンダードチャータードグループと25万ドル規模の開発費を誘致する協約を締結している





韓国のフィンテック企業らの技術を利用した金融サービスが英国でもスタートする。

22日、ロンドンの金融街カナリー・ワーフで韓国のフィンテック企業を紹介する「フィンテック・デモ・デー」が開かれた。今回のイベントには金融とITを融合させたサービスを提供する韓国のスタートアップ13社が参加し、英国の金融会社やIT企業関係者、投資専門家など150人余りを相手に自社の技術を披露した。

金融サービスを現場で提供する「モビリティ・プラットフォーム」サービスを開発しているスタートアップ「ジャヨンテック」はこの日、英スタンダードチャータードグループから開発費など計25万ドルの投資を誘致した。スタンダードチャータードグループのマイケル・ゴリツ(Michael Gorriz)最高情報責任者(CIO)は「ジャヨンテックのその場でカードを発行できる技術は金融インフラが不十分な途上国で活用できる可能性が非常に高い」と評価した。

また、ハッキングを遮断するセキュリティ・ソリューションを提供するエバースピンはグローバル情報技術企業のオラクルとパートナー契約を結び、金融セキュリティ認証技術を開発したインターペイはセキュリティ分野のグローバル企業トラストニック、インターシードと共同マーケティング契約を締結した。

インターシードのリチャード・パリス最高経営責任者(CEO)は「インターペイの認証プラットフォームは完成度が高いだけでなく、セキュリティ意識の高い韓国市場ですでに数年間検証されたサービスであるという点が強み」と期待を示した。

この他にも、KEBハナ銀行とIBK企業銀行もIT技術を利用した外貨送金サービスを英国で開始する予定だ。

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イム・ジョンリョン金融委員長は「フィンテック・デモ・デー」の祝辞で「フィンテックが急速に成長している韓国とフィンテック大国である英国が緊密に協力していけば、グローバルにおける金融イノベーションモデルを作り上げられるはず」と述べた





韓国の金融委員会は英金融監督庁(Financial Conduct Authority·FCA)との情報交流などの内容が盛り込まれたフィンテック分野の業務協約を締結した。

イム・ジョンリョン金融委員長は「イノベーティブなサービスの登場が相次ぐなど韓国のフィンテック産業は急速な発展を遂げている。優れたICT技術とダイナミズムを土台にしたフィンテックが急速に発展している韓国とフィンテック大国である英国が緊密に協力していけば、ブローバルにおける金融イノベーションモデルを作り上げられるはず」と述べ、両国の協力を呼びかけた。

一方、金融委員会は下半期には米国や中国でも「フィンテック・デム・デー」を開催し、韓国企業のグローバル進出を後押しする計画だ。

コリアネット イ・ハナ記者
写真:フィンテック支援センター
翻訳:イ・ジンヒョン
hlee10@korea.kr

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22日にロンドンで開かれた「フィンテック・デム・デー」には韓国のスタートアップ13社をはじめ、英国の金融会社やフィンテック企業、投資専門家など150人余りが参加した