ソウルをテーマにした異色の映画が公開されている。
ソウル在住の韓国人と外国人がソウルの様子を撮影した映像を編集したドキュメンタリー映画「苦尽甘来(Bitter、Sweet、Seoul)」だ。
ソウル市民が撮影した152の映像を編集したドキュメンタリー映画「苦尽甘来(Bitter、Sweet、Seoul)」
上映時間63分のこの映画は、昨年8月~11月に「Working in Seoul」「Made in Seoul」「Seoul」の3つのテーマで実施された映像公募展「韓国の映画、ソウル」に、ソウル市民たちが自ら撮影して応募した約1万2千の映像の中から152の映像を選んで編集したものだ。
それらの映像の中には、ソウル在住の中国人、米国人、カナダ人、シンガポール人が応募した約6千の映像も含まれている。その154本の映像を、「オールドボーイ」のパク・チャヌク監督と弟のパク・チャンギョン監督が編集して1本の映画に仕上げた。
ドキュメンタリー映画「苦尽甘来(Bitter、Sweet、Seoul)」のシーン
この映画は、過去と現在を比較しながら、急成長を遂げたソウルのダイナミズムとソウル市民が暮らすありのままの様子を描いている。大学入試を準備する受験生やカフェを経営する若きオーナー、ユニークな屋上庭園を持つ外国人、市場の商人、妊娠した外国人など、ソウルのあちらこちらで起こるリアルで様々な出来事が、伝統演奏楽団「Be-Being」が演奏するパンソリや国楽と絶妙に調和する。
タイトルからもわかるように、この映画にはソウルの明るく美しい姿だけでなく、燃え上がる崇禮門や解雇されて復職を要求する労働者たちの集会といったソウルの痛々しい姿も描かれている。
パク・チャヌク監督は11日に開かれた記者懇談会で、「モザイクのように(ソウル市民の)多様な姿をカメラに収めた。人情を感じられる“真のソウルの姿”を描こうとした」と語った。
また、「様々な映像を一つの作品にするのは大きな挑戦だったが、一つひとつの映像を見ながら多くのアイデアが浮かんできた。まさに監督妙味に尽きると思う。この映画は、世界の人々によってつくられた映画」と話した。
ドキュメンタリー映画「苦尽甘来(Bitter、Sweet、Seoul)」のシーン
ドキュメンタリー映画「苦尽甘来(Bitter、Sweet、Seoul)」は11日にユーチューブで公開される。また、公式のホームページ(
http://www.seoulourmovie.com/en/)でも鑑賞することができる。
コリアネット ソン・ジエ記者
jiae5853@korea.kr