文化

2020.12.30



[ソ・エヨン、イ・ギョンミ]
[写真・映像=ユーチューブ BANGTANTV]

コリアネットは24日、「2020年、世界を輝かせた韓国人」に「防弾少年団(BTS)」を選んだ。

コリアネットに掲載された記事の件数などを基にして選ばれた最終候補4人を対象に、コリアネット内で投票を行った結果である。

BTS以外にも、韓国疾病管理庁の初代庁長である鄭銀敬(チョン・ウンギョン)庁長、映画パラサイトのポン・ジュノ監督、世界貿易機関(WTO)の事務局長の候補である産業通商資源部の兪明希(ユ・ミョンヒ)通商交渉本部長が最終候補となった。

今年でデビュー7年目となるBTSは、様々な記録を更新し、世界の大衆音楽の歴史を書き換えた。また、韓国のK-POPを世界的に主流な音楽ジャンルに押し上げることに成功した。

世界トップスターの頂点に立つ

今年2月に発売したBTS4番目のアルバム「MAP OF THE SOUL: 7」は400万枚以上が販売され、世界の主なアルバムチャートを席巻した。

8月に発売された「ダイナマイト(Dynamite)」は、韓国歌手としては初めて米ビルボードのメインシングルチャート「ホット100」で1位となった。その後、今もチャートにランクインし、その人気が続いている。

11月にリリースされた最新アルバム「Be」はメインアルバムチャート「ビルボード200」で1位を記録し、同アルバムに収録されたタイトル曲「Life Goes On」は「ホット100」で1位となった。特に、「Life Goes On」は歌詞が全部韓国語で、韓国語で歌われている曲が同チャートで1位を取るのは、米ビルボード62年の歴史上で初めてとなる。

米タイム誌は10日(現地時間)、BTSを「今年のエンターテイナー(エンターテイナー・オブ・ザ・イヤー)」に選定し、「BTSは音楽チャートで最も高い人気を博しているだけでなく、世界で最もビッグなバンドになった」と評価した。また、「2020年には、いくつかのアルバムを発表し、あらゆる記録を破ってポップスターの頂点に立った」と紹介した。

コリアネットのキム・ミンジ記者は、BTSを「世界を輝かせた韓国人」として選んだ理由について「韓国だけでなく、世界で新記録を引き続き更新しており、世界で有名な歌手らと肩を並べるまでになったことが誇らしい」とし、「BTSは、世界的に韓国の地位を向上させることに貢献した」と話した。

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今年9月23日に行われた75回国連総会のバーチャル会合に登場し、新型コロナウイルス感染症拡大に揺れる世界に「共に生きよう」という希望のメッセージを送るBTS



音楽で世界を癒す

BTSの人気は、音楽分野だけにとどまらない。ファンとコミュニケーションを続け、政治・社会のイシューに対しても声を挙げている。

BTSは今年の9月23日、第75回国連総会のバーチャル会合に登場し、新型コロナウイルス感染症拡大に揺れる世界に「共に生きよう」という希望のメッセージを送った。

また、黒人差別に抗議する「Black Lives Matter(黒人の命も大切だ)」を支援するため、100万ドルを寄付し、人種差別や暴力に反対するメッセージも投稿した。

ドイツ出身のエレナ・クビツキ記者は、「BTSは韓国と韓流を世界に向けて発信してくれた」とし、「アーミー(BTSのファン)とのコミュニケーションは、他の国に住んでいる人々を結び、希望や楽しさなどを感じさせてくれた」と話した。

BTSは米音楽界の祭典と呼ばれるグラミー賞にノミネートされた。韓国大衆音楽において初の快挙。来年1月31日(現地時間)に行われるグラミー賞の授賞式に注目が集まる。

xuaiy@korea.kr