ウズベキスタン出身の高麗人、ヴィクトル・アン氏=MEDIA SARAM 協同組合
[アフメトジャノヴァ・アイスル]
韓国とウズベキスタン・カザフスタンが今年で国交正常化30周年を迎えている。ソビエト連邦崩壊後の独立国家共同体(CIS)諸国の国籍を持つ朝鮮民族、高麗人の日常をテーマにした写真展「カリェーエツ 高麗人」が9月7日から国立民俗博物館(ソウル市所在)で開かれている。
カリェーエツはロシア語で高麗人を意味する。11月7日まで。無料。高麗人の生活文化をテーマにした60点を展示する。
撮影したのは、高麗人ヴィクトル・アン氏。1947年、ウズベキスタンのタシュケント州で生まれ、ハングル新聞「レーニン・キチ(現高麗日報)」でカメラマン(1978~2003)として活動し、約40年間、高麗人をテーマにした写真を残した。ヴィクトル氏に写真展について聞いた。
写真展「カリェーエツ 高麗人」の内部=国立民俗博物館
1980年、タシュケント州の農場の様子=国立民俗博物館
2015年、タシュケント州で開かれたトルチャンチ(1歳の誕生日)の様子=国立民俗博物館
――高麗人をテーマにした理由は。
1978年、レーニン・キチのカメラマンの募集があった。友だちから依頼を受け、カメラマンの仕事をしている。1980年の半ばに入って、自分の道を探したいという衝動が起きた。高麗人というアイデンティティー、韓国に関するものが大きな存在になった。
1991年、タシュケント州でチャンギする高麗人の様子。チャンギは韓半島の将棋類=国立民俗博物館
1979年、アンディジャン州で開かれた結婚式の様子。韓国の伝統的な結婚式では鶏のくちばしを唐辛子で飾る風習がある=国立民俗博物館
1979年、シルダリヤ州で開かれた結婚式の様子=国立民俗博物館
――韓国ではどんな写真を撮るのか。
観光地の風景がほとんどだ。都市から離れた田舎に住んだらリアルな韓国が分かる。暗雲が立ち込める中で、干し草の中で眠ったり、家族墓を歩き回ったことを思い出す。
1999年、ソウルから250キロ離れたある村=ヴィクトル・アン撮影
1988年、ウズベキスタンで初めての韓国語教師だった高麗人、チョイ氏=国立民俗博物館
aisylu@korea.kr