指揮をするユン・ハンギョル氏=ザルツブルク音楽祭ホームページ
[ユン・ソジョン]
韓国人の指揮者ユン・ハンギョル氏が韓国人として初めて「ヘルベルト・フォン・カラヤン・ヤング・コンダクター賞」コンクールで優勝した。
同コンクールの審査委員団は、「ユン・ハンギョルの指揮はカリスマ性がある。準備が徹底しており、技術的に優れている」とし、「彼の指揮を見ていると、音楽をマネしているのではなく、心の底から音楽があふれ出すということを感じさせてくれる」と評した。
ユン氏はこの日、メンデルスゾーンの交響曲第3番イ短調「スコットランド」、ロッシーニのオペラ「セビリアの理髪師」序曲、モーツァルトのアリア「ああ、やさしい星よ、もし天に」など4曲を指揮した。
オーストリア出身で、世紀の指揮者とされるヘルベルト・フォン・カラヤンの名前を冠した同コンクールは、若手指揮者の登竜門とされる。今年は54カ国・地域から323人が参加した。
優勝者には1万5000ユーロの賞金だけでなく、来年のザルツブルク音楽祭で指揮を行う機会が与えられる。
ユン氏はソウル芸術高校在学中にドイツに渡り、ミュンヘン音楽大学を卒業し、ドイツで指揮者・作曲者として活動している。2019年にグシュタード・メニューイン・フェスティバルの指揮部門で、韓国人として初めて1位を受賞した。
スイスのジュネーブ大劇場、ドイツのニュルンベルク州立劇場で副指揮者、ドイツのメクレンブルク州立劇場で指揮者として活動してきた。
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