景福宮で行われるイベント「王家の散策」
[パク・ヘリ]
[写真=文化財庁]
17日から「国家遺産庁」が発足することを記念し、有料の国家遺産に無料で入ることができる。
文化財庁は15日から19日までの5日間、ソウル市内の4大宮・宗廟・朝鮮王陵など、国家遺産76カ所を無料で開放することを明らかにした。
まず、この5日間、文化財庁が直接管理する景福宮・昌徳宮・昌慶宮・徳寿宮(昌徳宮の後苑や有料イベントは除く)、 宗廟、朝鮮王陵は、休日なしで無料で入場することができる。
ソウル市内の岩寺(アムサ)先史遺跡、京畿道・水原(スウォン)の華城行宮、江原道・江陵(カンヌン)の烏竹軒など、全国の地方自治体が管理する54カ所も無料で入場できる。
国家遺産を楽しめる無料の公演・イベントも開かれる。
景福宮では17日から19日まで、国王・王妃・王世子などが兵士に護衛され、宮殿の中を散策する様子を再現した「王家の散策」が行われる。昌徳宮では17日から18日まで、朝鮮時代の宮中芸術公演が見られる「古宮音楽会」が、昌慶宮では17日から19日まで、夜間メディアアート公演が披露される。
昌慶宮で行われる夜間メディアアート公演
16日から6月30日まで、朝鮮王陵近くの森道9カ所も一時的に開放される。ソウル・懿陵(朝鮮時代、第20代王・景宗と景宗の継妃・宣懿王后の墓 )の森道、京畿道・英陵(朝鮮時代、第4代王・世宗と世宗の正妃・昭憲王后の墓)近くの森を歩きながら、自然を満喫することができる。
国立無形遺産院は17日から18日まで、伝統と現代がコラボした公演を、18日から19日までは無形遺産を基にした公演を行う。
詳細は、文化財庁・宮陵遺跡本部、韓国文化財財団、国立古宮博物館、国立無形遺産院のウェブサイトで確認できる。
文化財庁の名称は17日から、「国家遺産庁」に変更される。1962年、文化財保護法が制定されて以来、60年以上維持されてきた文化財政策の限界を克服し、変化した政策環境やユネスコといった国際基準に即した国家遺産体系を整え、国家遺産を通じて新たな未来価値を発掘するための名称変更となる。
ソウルの泰陵と康陵を結ぶ森道
hrhr@korea.kr