食・旅行

2021.08.06

山は新緑に染まり、花は生き生きと咲いている季節。散歩やランニング、ポタリングまでできる、ソウルのスポットを連載で紹介する。首都圏で暮らしている人、この時期にソウルを訪問している人は、眺めの良い場所で夏を満喫してみてはどうだろう。



[ソウル=キム・ヘリン、チョウ・ジェヨン、イ・ギョンミ]

観光地をダイナミックに楽しめる方法の一つである「旅ラン」。ランニングしながら旅行地の名所を見ることができる活動だ。一般的には主催者がたくさんの人を集めて、地域の名所や歴史について紹介していくが、最近はコロナ禍で少人数や一人で気軽に走ることが多くなった。コロナ禍である今、ソーシャルディスタンスを守りながら運動ができる「旅ラン」。そして、新しい場所で美しい景色を眺めることができる一石二鳥の野外活動をしてみてはどうだろうか。(韓国では走るの「Run」と、旅行の「Trip」を合わせてラントリップと言う。)

風が涼しい5月のある日、コリアネットはソウルにあるランニングの名所2カ所を「旅ラン」した。龍山区(ヨンサング)にある「ノドゥル島」と麻蒲区(マポグ)にある「ハヌル公園」だ。 旅ランやマラソンなどを企画運営している「ランダフル」(RUNderful)の妟貞恩(アン・ジョンウン)代表が、おすすめの場所へ案内してくれた。

まずは、漢江(ハンガン)ビューが見られる小さい島「ノドゥル島」から。「ノドゥル島」は、漢江大橋(ハンガンデギョ)の下に位置している楕円形の島である。1960年代の半ばまでは、水遊びできる場所としてソウル市民の避暑地であった 。1968年からは漢江の再生構想に入り、島の周辺に砂浜がなくなった。そして、様々な紆余曲折を経て、公演場や複合施設が建てられた。 「ノドゥル島」は上から見ると、一般的なランニングトラックと似ている。一周が1.5キロなので、ランニングが苦手な人もゆっくり走れば十分に走れる距離である。妟代表は「どこから走っても漢江ビューを見ることができるし、最近オープンしたため、走る人がまだ多くないのがここの長所」とし、「夜景が美しいので、夜に走るのもおすすめ」と話した。

島の一方には、木がぎっしりと集まり、森のような形をしている。そのおかげで他の漢江公園とは少し様子が異なり、もっと野性的な雰囲気を漂わせている。所々にきれいなスポットがあるので、休みながら自然を満喫して走ると、あっという間に1.5キロを走り終えている。

ただし注意が必要なのは、「ノドゥル島」は駐車ができないということだ。車を利用するのであれば、近くの二村(イチョン)漢江公園の駐車場に駐車し、漢江大橋を渡って行けばよい。

▲ ハヌル公園のメタセコイア並木道=キム・へリン撮影

▲ ハヌル公園のメタセコイア並木道=キム・へリン撮影


道の両側に立っているメタセコイア並木を下から眺めると、緑色の葉っぱと遠くに見える青い空が気持ちをリフレッシュしてくれる。妟代表は「この道は天気に関係なく、どの季節でも、緑に染まった木に囲まれて走れる良い場所」と話した。

そよ風が運んでくる樹木の香りはさわやかで、地面は土のおかげでふんわりと踏み心地がよかった。どこを見ても鮮やかな色で囲まれているここでは、どんなに走っても疲れることなく、むしろ癒されるような感じがした。

メタセコイア並木道の往復距離は「ノドゥル島」より短い1.2キロとなっている。景色が美しく、傾斜も緩やかなため、マラソン大会がよく開かれる場所である。また、自転車に乗って訪れる人もたくさんいる。1.2キロでは短いと感じるのなら、5キロや、10キロコースもあるので、こちらも「旅ラン」としておすすめだ。

「旅ラン」をする前の準備過程として自分に合うランニング靴や服を選ぼう。そして走る前に十分にストレッチをし、体をほぐそう。走る準備ができたら、靴の紐を結び、ソウルをダイナミックに楽しもう。

1. ノドゥル島
- 住所: ソウル市龍山区ヤンニョンロ445
- 利用時間: 09:00 ~ 21:30
- アクセス:
ㆍ地下鉄: ノドゥル駅(9号線) 2番出口 → 漢江大橋方面 600m移動
ㆍバス: 150, 151, 152, 500, 501, 504, 506, 507, 605, 750A, 750B, 751, 752 (幹線), 6211 (支線) → ノドゥル島停留場下車

2. ハヌル公園
- 住所: ソウル市麻蒲区ハヌル公園路 95
- 利用時間: 5:00 ~ 22:00 (月によって変わる)
- アクセス:
ㆍ地下鉄: 6号線ワールドカップ競技場(ウォルドゥコッキョンギジャン)駅 1番出口 から徒歩15分
ㆍバス: 271 (幹線), 6715, 7011, 7019, 7715, 8777 (支線), 麻蒲08 (マウルバス) →ワールドカップ公園入口停留場下車

kimhyelin211@korea.kr

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