宮廷は王の住空間で、最も華やかで威厳のある場所だ。樹木を神聖視し、自然を「鑑賞」の対象とみなした韓国では、宮廷の華やかな装飾と様式を基に王室庭園がつくられた。
中国の王室庭園は、皇帝の憩いの空間としてつくられていた。園林をしっかり保存することで、住空間と憩いの空間を分離させた。日本の王室庭園は、高木と低木がバランスよく配置されているのは韓国と似ているが、人工のものをなくし、できるだけ自然に近い景観にしてあるのが特徴だ。
(上から)昌徳宮の観瀾亭(韓国)、古庭園「承徳避暑山荘」(中国)、桂離宮の池(日本)(写真提供:文化財庁国立文化財研究所)
似ているようでどこか違う韓国、中国、日本の宮廷庭園を比較し、それぞれの特徴について話し合う特別なシンポジウムが8月29日にソウルで開かれた。
文化財庁国立文化財研究所は、「韓中日の古庭園の原型に関する研究のための国際シンポジウム」をソウルのポスコで開催した。韓中日の宮廷庭園をテーマとした同シンポジウムには、各界の要人や造景専門家、文化財委員、ジャーナリストなど、3カ国から幅広い分野の専門家らが出席した。
8月29日にソウルのポスコで開かれた「韓中日の古庭園の原型に関する研究のための国際シンポジウム」で、日本(上)や中国(下)の造景専門家らが、各国の宮廷庭園をテーマに発表している(写真提供:文化財庁国立文化財研究所)
1部では、各国の造景専門家らが王室の庭園文化に関するこれまでの研究成果を発表した。韓京大学のアン・スンホン教授とネクサス研究院のオム・ソンジン所長、そしてソホ・エンジニアリングのユン・ソンユン代表が、それぞれ韓国、日本、中国の王室の庭園文化について整理して発表した。
2部では、伝統造景学会のアン・ゲボク会長が「朝鮮時代の宮廷庭園の原型」を、北京新都市計画設計研究所研究員の許祉源氏が「明、清時代の皇家園林、園林文化の集大成」を、そして千葉大学の藤井英二郎教授が「江戸時代の御所、離宮の庭園」をテーマに、それぞれ発表した。
国立文化財研究所は、「今回のシンポジウムにより各国の枠を超え、北東アジアに視野を広める学術的基盤が築かれた。各国の古庭園が整備され、世界的な遺産に格上げされるきっかけになるのではと期待している」と話している。
コリアネット ソン・ジエ記者
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