朝鮮半島の地形を3次元で見ることができる地図が開発された。
国土地理情報院はこのほど、朝鮮半島全域の地形を3次元で見られる最新の「数値標高モデル」を構築したと明らかにした。数値標高モデル(Digital Elevation Model、DEM)とは、国土の地図に一定間隔の格子線を引き、各格子に該当する地形の平均の高さ(標高)を表示したもの。格子の大きさが小さいほど、細かい地形表現が可能となる。
(左)ハンガン(漢江)を中心に北にイヌァンサン(仁王山)、南にクァナクサン(冠岳山)があることを示すソウルの全景;(右)テグ(大邱)の地形図で、東西にクムホガン(琴湖江)が流れ、南北を高い山に囲まれた盆地の特徴が示されている。
今回公開する数値標高モデルの格子間隔は90メートルで、都市の景観や山、平野などのおおよその形状を把握するのに適している。
従来の数値標高モデルは、国家安全保障政策に基づき非公開となっていたが、今回は民間でも使用できるように製作された。数値標高モデルの高さの値の平均正確度(Root Mean Square Error、RMSE)は6.2メートルで、全国どこでも10メートル以内の高さを検出できる。
特に、立体模型の製作や可視圏の分析、日照量の分析など、国土の高さを把握する必要がある多様な分野で活用されることが期待されている。
数値標高モデルは、国土地理情報院国土空間映像情報サービス(http://air.ngii.go.kr)から無料でダウンロードできる。
コリアネット イ・スンア記者
(左)広いチョンラナムド(全羅南道)ナジュ(羅州)平野;(右)テベクサン(太白山)、ソベクサン(小白山)の山並みに囲まれたカンウォンド(江原道)ヨンウォルグン(寧越郡)
(左)湖を中心に形成されたカンウォンド(江原道)チュンチョン(春川); (右)テベクサン(太白山)
(左)湖とダムが形成されているカンウォンド(江原道)ファチョン(華川); (右)朝鮮半島全体