世界文化遺産の華城で、第22代国会議員選挙のキャンペーンを行う京畿道選挙管理委員会の職員たち=7日、京畿道・水原市
[エスラ・モハンマッド]
第22代韓国国会議員選挙(総選挙)が10日、全国で一斉に実施される。 民主主義の花と呼ばれる選挙で国民の代表が選ばれ、4年の任期を務める。
公式的な選挙運動の幕が上がると、全国各地の雰囲気がガラリと変わった。筆者は韓国へ来て2年目であるが、韓国の選挙運動を初めて見る。
「朝早くから夜遅くまで、候補者たちは地下鉄駅で市民たちに挨拶をしていた。腰を90度に下げる姿が、とても印象深かった」
「ロシアの選挙運動は、真剣で真面目な雰囲気だが、韓国の選挙運動は踊ったり歌ったりしていたのが新鮮だった」
「インドネシアでは、総選挙はたった1日しか行わない。韓国には、事前投票制度もあるので便利だと思った」
「候補者と支持者が一緒に街宣車に乗り込み、町中を回りながら踊ったり歌ったりしていた。最初は多少の違和感があったが、だんだん楽しく感じるようになった。」
"各党ごとに固有の色と数字が決まっていて、遠くから見てもすぐにわかるという点がとても便利だと思う"
選挙日を控え、KOREA.netの外国人記者たちに韓国の選挙文化について意見を聞いてみたところ、このような答えがかえってきた。
中央選挙管理委員会によると、小選挙区は254議席。21の政党から699人が立候補し、 平均で2.8倍の競争率を見せた。比例代表の国会議員46議席をめぐっては、38の政党から立候補した253人が熾烈な競争を繰り広げる。比例代表を出した政党が乱立し、今年の投票用紙は歴代最長の51.7センチにもなる。
韓国では候補者たちが街頭で公式選挙運動をすることができる。中央選挙管理委員会が発表した今回の選挙運動期間は、先月28日から選挙日前日の4月9日までの計14日間。午前7時から夜11時まで、 候補者たちはマイクや街宣車を利用し、選挙運動に励む。歌謡曲の歌詞を変え、候補者のテーマソングを作り、歌ったり踊ったりアしてアピールする。
有権者も法で規定したサイズの小道具を使えば、支持する候補者を応援することもできる。中央選挙管理委員会は、毎年ホームページ(
https://www.nec.go.kr/)に、有権者ができる選挙運動の方法を掲載している。市民が規定をちゃんと守れるようにするためだ。
海外でもまるでお祭りのような、楽しい雰囲気の韓国の選挙運動に注目した。フランスのAFP通信社は5日、「選挙運動にK-POPを活用する韓国候補」というタイトルの記事を出した。メディアは「K-POPチャートで1位になった曲やベビーシャークなど、広く知られている人気の曲が選挙運動によく使われる」と説明した。
第22代国会議員選挙の期日前投票。写真は、住民センターに設けられた期日前投票投票所を訪れた有権者たちが、並ぶ様子=5日、ソウル・江南区、聯合ニュース
有権者の参政権保障と投票率を高めるため、5日から2日間の日程で期日前投票が行われた。期日前投票は、事前申請なしに全国の期日前投票所で投票できる。 この制度は、海外でも導入を検討する価値が十分にある。
済州(チェジュ)道選挙管理委員会と京畿(キョンギ)道選挙管理委員会など、各地域の選挙管理委員会が投票参加キャンペーンを展開している。有権者の投票を促すため、教育機関でも選挙に参加して写真を撮ってきた学生には、ギフトカードなどを配るなどのイベントを実施する
ess8@korea.kr